【小論文書き方講座10】普段の生活のなかでできる!小論文のネタ集め法

生活のなかで効率よくネタを集めて、小論文の説得力もUP!

小論文を書くうえで、意見と理由に説得力を持たせるために有効なのが、具体例を用いることです。意見と理由が大切なのは言うまでもありませんが、ここでどんな具体例を出せるかで、志望する学問への問題意識や興味・関心、知識の深さなどが問われるのです。
その具体例を書くためには、ネタとなる情報を集めて、自分の引き出しを増やしておくことが大切なのですが、ただでさえ忙しいのに、わざわざネタを集めるための時間を割くことも難しいと思います。

そこで今回は、受験勉強のちょっとしたスキマ時間や日常生活のなかで小論文の具体例となるネタを効率よく集められるコツを、情報ツール別に紹介します。

新聞活用編

「新聞でのネタ集めが役立つ」とはわかっているけれど、一面から丁寧に読んでいくのは大変です。そこで、ねらいを絞って活用してみましょう。

・見出しを流し読みして、どんなことが起こっているのかをざっと頭に入れる
・自分が志望する学部の学問テーマを中心にチェックする
・社説と文化面を中心にチェックする

軽い気持ちで、「何かネタはないかなー」と見出しを眺める程度なら、新聞を読む習慣がない人でも、毎日出かける前の10分でできます。気になる記事は、切り抜いてストックしておくことをオススメします。

【先輩体験談】
入試本番で出題されたのは、スクラップをしていたテーマだったので、資料文から読みとったことと自分の知識で小論文を書くことができました。
都留文科大 文学部 T・T先輩

インターネット活用編

自分が知りたい情報について、瞬時に知ることができるインターネットは、通学のバスや電車のなかなどで、ちょこっと調べられる最適なツールです。効率よく集めるコツは、

・知りたいテーマを絞り込み、キーワードを工夫して、具体的な言葉で検索する
・知りたい言葉に「とは」を加えて、定義を探す

膨大な情報量のなかから、より信頼性の高いものを集めるためにも、誰がどんな目的で発信している情報なのか、根拠や出どころが明らかにされているかを、よく見極めることがポイントです。

【先輩体験談】
各省庁のWebサイトがオススメです。公式の情報なので信頼できますし、国がどんな対策を打ち出しているのか、最新情報が得られます。
福井県立大 生物資源学部 M・Y先輩

テレビ活用編

ニュース番組を見ることは、小論文のネタ集めの基本です。テレビは文字だけでなく、映像からも理解できるので、記憶に残りやすいという利点があります。番組全部を見る必要はなく、重要なニュースが放送される最初の30分だけを見るでも構いません。勉強の休憩時間などを利用して、毎日続けて見ることで社会の流れも押さえられます。

【先輩体験談】
入試直前のニュースで耳にした知識をもとに、憲法9条と自衛隊の問題について、具体例を書きました。できるだけたくさんのことに興味を持って、知識を蓄えるとよいですよ。
名古屋市立大 人文社会学部 K・S先輩

教科書活用編

学校の教科書や資料集は、小論文を書くうえでのネタの宝庫です。内容の信頼性も高く、その教科の勉強をしながら小論文のネタ集めもできるので、一石二鳥の勉強法とも言えます。

【先輩体験談】
地理や歴史の教科書内容は具体例として使うことができます。新たに知識を仕入れなくては…と必死になるより、普段の勉強をうまく活用するとよいと思います。
広島市立大 国際学部 F・Y先輩

実体験活用編

自分の経験は、一番身近な具体例です。
部活での出来事、友人や家族との会話……、意識していれば、普段の生活からもいろいろなネタを集めることができます。小論文でも、「自分の体験から例を挙げ、~について書きなさい」という問題がたびたび出題されます。毎日の生活のなかでいろいろなことに興味を持って、視野を広げるつもりで、アンテナを張っておきましょう。

【先輩体験談】
祖父母が、自分たちがもらっている年金について、受け取り額がどれくらいかということと、老後の生活に不安を抱えているということを話してくれたことがあり、それをもとに入試本番で年金問題についての具体例を挙げることができました。
大分大 教育福祉科学部 Y・H先輩

普段、何気なく見ていた情報でも、ちょっと意識を変えるだけで、小論文のネタとして自分の引き出しに蓄えられていきます。自分の志望する学問テーマがはっきりしている人は、それに関連ありそうなものに絞って集めていくと、さらに効率もUP! また、ネタ集めと同時に、考える習慣ができれば、より深い内容の小論文が書けるようになります。さっそく、実行に移してみてくださいね。

文/進研ゼミ高校講座 受験情報担当 伊藤

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