【高1・高2向け】模試の成績表を参考に、勉強計画をレベルアップしよう
模試の成績表が返ってきたとき、みなさんはどこに着目しますか? 得点と偏差値だけを見て「よかった」「ダメだった」と簡単に判断していないでしょうか。模試の成績表は得点や偏差値にも役立つ情報が記載されています。今回は模試の成績表の見方を解説し、その後の勉強に役立てる方法をご紹介します。
模試の成績表に表示された偏差値以外のデータに注目!
偏差値は、自分の学力が集団の中でどの位置にあるのかを示す数値です。「受験者数が多く、学力レベルがさまざまな集団が受験する模試」と「受験者数がそれほど多くなく、同じ志望大をめざす集団が受験する模試」では、数字の意味合いが異なります。ですから、母集団が異なる模試を比較して、「前の模試より良かった(悪かった)」と必要以上に喜んだり、落ち込んだりするのはよくありません。また、高3の最初の模試では、現役生以外も受験する可能性があります。その場合、現役生の偏差値が低くなりがちです。
高校1、2年生のうちは偏差値をある程度の目安として捉え、それ以外の数値やデータを参考にするほうが模試の結果を有効に活用することができるでしょう。
高1生は成績表の「教科バランス」と「設問別成績」を参考に
ここからは進研模試の成績表を例にとって説明します。高1生が受験する模試では英語、数学、国語の3教科を受けます。成績表にはこの3教科の成績の「教科バランス」が表示されているので、ここを参考に「どの教科に時間をかけて勉強するか」を決めましょう。また、教科ごとに詳しい「設問別成績」も記載されています。各設問の得点と得点率を見ることによって、例えば国語の中でも「評論文」を優先して対策したほうがよいのか、「漢文」を対策したほうがよいのかがわかるはずです。ここでのポイントは、あなたの得点を全国平均点と比較しながら見ることです。いくら総合点が高くても、全国平均点が高い問題で失点している場合、なんらかのニガテが隠れているかもしれません。模試の解答・解説を見直し、自分の弱点を分析してみましょう。
高2生は「設問別成績」をより詳しくチェックしてみよう
高2生の模試は理科、社会を含めた5教科が主流です。成績表には3教科の場合と同様に「教科バランス」が表示されているので、ここを参考に今後の勉強の優先科目を決めましょう。「設問別成績」も同じように記載されています。また、高2になると、「志望校成績」も表示されるようになります。ここでは偏差値をもとにしたA?Eの総合判定を確認できます。加えて教科ごとの判定も出ます。あと何点で次の判定に到達できるのかも表示されるので、次の模試の目標を設定しましょう。その際は、「あと○点上げるために、△△の分野を重点的に対策する」など、できるだけ具体的な勉強の方針を立てると良いでしょう。
高3になると模試を受験する機会が増えていきます。高1、2のうちに成績表を分析するクセをつけておくと、のちのち効率的な受験勉強につながるはずです。