コツコツ勉強が苦手な子どもには「短い目標」と「競争」が効果的

コツコツ勉強が苦手な子どもには「短い目標」と「競争」が効果的漢字を覚えたり、英単語を覚えたり、単純作業を繰り返しながら、コツコツ勉強をするのが苦手というお子さんは、思いのほか多いのではないだろうか。ベネッセ教育情報サイトに寄せられた小3女子の保護者からの質問に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。

 

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【保護者からの質問】
漢字や語彙(ごい)など、知識系の学習を退屈に感じ、苦手なようです。辞書で調べることも面倒くさがります。今は言われるままにいやいややっていますが、単調なのがとても嫌な様子です。漢字は主に漢字検定の定期テストや大手学習塾のドリルを使用しています。たくさんの漢字や語彙の意味などを覚えさせるのに何かよい方法はないでしょうか?(小3女子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
受験勉強でも、多くの場合はこの単調な繰り返し学習の連続です。社会、理科で基礎的な知識を暗記するとか、国語の文法や語彙などの知識も繰り返し暗記する必要があります。たしかにつまらない作業かもしれませんが、基礎力を付けるためにはどうしても反復練習が必要になります。
では、どうしたらコツコツ勉強する力を身に付けられるでしょうか。一つの方法としては、明確な目標を持たせることです。この場合の目標は、「短期」「面白い」「目に見える」であることが大切です。
たとえば中学受験における目標とは、当然、志望校合格でしょう。でも、お子さまのような小学3年生の皆さんには、受験は相当将来のことと思えることでしょう。そんな遠い将来の目標ではなく、もっと短い目標、たとえば2週間後の漢字のテストで100点をとるとか、漢字の検定試験で7級をとるとかを当面の目標に設定するのがよいでしょう。努力するのはなるべく短い期間のほうが続きます。そして、そうした目標を次々に設けていくことで、結果として1年、2年と努力を続けていけるのです。
次に、「面白さ」とはどんなものでしょうか。人によって違うと思いますが、それは他の人との「競争」であったり(勝つ必要はあります)、あるいは「100点をとれた」という達成感であったりするかもしれません。たとえば、漢字の問題集を与えられて毎日暗記を強いられた時他の人と進度や点数を競うこともなければ、あるいは達成することで称賛されることもない。そのような勉強であれば、嫌になるのもしかたないかもしれません。逆に、他の人と競争して点数を争うようなテストであれば、少しは面白みが増してくることでしょう。その意味では、塾の漢字テスト、外部の模擬試験、漢字検定など、結果が数字で表れるものを目標にするのがよいかもしれません。

 

出典:漢字や語彙など知識系の学習を退屈に感じ、苦手なようです[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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