【中学受験】転塾を検討すべき子どものサインとは 今の塾に通わせていて大丈夫?
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塾での学習にも慣れてきた頃なのに、どうもお子さんが塾に楽しく通えていない感じがする……そんなときに、お子さんのどのようなサインに注目し、どのように転塾を検討すべきなのか、森上教育研究所がお伝えします。
「今のままではよくない」と思ったときすぐに変われるのが塾のメリット
塾では一般的に5年生で学習単元を一通り終えて6年生から総合演習になります。したがって、もし成績が伸び悩んだり、学習内容に物足りなさを感じたりしていて転塾をしたい場合は、5年生から新6年生に上がるタイミングがよいと言われています。
しかし、4年生や、5年生の1、2学期であっても今の塾ではどうも不安があるというときは5年生の終わりまで待たずに転塾を検討されることをおすすめします。
学校は担任の先生との相性が悪かったり、人間関係がうまくいかなかったりしても簡単に変わることができませんが、塾は環境を変えたいと思ったときにすぐに変われるのが大きなメリットです。
お子さんに我慢をさせるよりも、今の塾でうまくいっていない原因を探って、環境を変えたほうがいいとなった場合はすぐに問題解決に動くべきでしょう。
成績が伸びない、楽しそうに通えていない様子が感じられたら転塾検討のサイン
では、転塾を考えなければならないお子さんのサインとはどのようなものでしょうか。
まず一つ目は悪い成績が続いていて学力が伸びる様子が見えないということです。
要因としてはお子さんの学習のペースやレベルに塾の授業が合っていないということが考えられますし、先生からあまり声かけがない、質問しづらいなどの理由も考えられます。お子さんの成績の動きに注意を払うとともに、普段からお子さんに塾での授業の様子や先生とのやりとりがきちんとできているか気に掛けておくことが大事です。
二つ目のサインは、時間になっても塾に中々行きたがらないなど、塾に楽しそうに通う様子が見えないということです。
学習内容が理解できなかったり、よい成績が取れなかったりするから楽しくないという学習面での要因が大きいと思われますが、それ以外に友だちとの人間関係が原因の場合もあります。特に5年生の夏休み前後は学校においても塾においてもいじめが起こりやすい時期です。
友だち関係のトラブルがあると、いくら塾の授業がよくても学習に身が入らなくなってしまいますので、一度環境を変えて友だち関係をリセットすることが解決策となる場合もあります。これも普段からご家庭で塾でのお友達との様子についてさりげなく聞くようにするなど、常に気に掛けておきましょう。
転塾先は規模の大小よりも志望校に対応しているかに注目して検討を
転塾先が近隣に複数ある場合は、大手塾にするか、小規模な個人塾にするか、または少人数指導のグループ塾を選択するかなど迷われるかと思います。塾によって取り組む問題や授業の進度は違いますし、面倒見のよい塾、そうでもない塾とで違いもありますので、お友達の評判なども聞いたうえで、お子さんの学習のペースやレベル、性格に合った塾を選んでいただければと思います。
小規模な個人塾では受験情報が十分手に入らないのではと不安に思われるかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、お子さんの志望校の情報を十分持っているか、志望校に対応する指導が可能かということが最も重要なわけです。小規模であってもお子さんの志望校に対応した指導経験を十分持っている塾であれば問題ありませんので、塾選びの際はその点に注意するといいでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
転塾のデメリットが少ないのは5年生の終わりですが、うまくいっていないときにすぐに変われるのが塾のメリットです。
悪い成績が続いていて伸びる様子が見えない、塾に行きたがらないなど楽しそうに通う様子が見えないといったサインに普段から気にかけて、これらのサインが出たときが転塾を検討しましょう。
転塾先はお友達の評判などをもとにお子さんの学習のペースやレベル、性格に合った塾を選ぶのが基本です。塾の規模の大小よりも志望校に対応できるか否かで判断しましょう。
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