地球科学ってどんな学問?
世の中にはたくさんの学問があります。どんな内容で、何を学んでいくのか知っておくことは、自分の興味や関心の方向性を探れることはもちろん、進路を決めるために、大いに役立つでしょう。今回は「地球科学」を取りあげます。
地球科学とは?
地球科学は「地球そのもの」を研究する学問です。地球が誕生してから現在までに起こった自然現象と、大陸、海洋、鉱物など、地球にまつわるすべての事物が研究対象となります。気候変動とその予測に関する研究や、海洋観測船による深海の地質調査といった地球規模の研究は、国際プロジェクトとして数か国共同で行われており、グローバルな視点が求められます。
地球科学ではどんなことを勉強する?
地球科学では以下のような分野を研究することができます。
基礎科学:地質学(岩石や地層、化石の研究)、地球物理学、自然地理学 など
応用科学:天然資源開発(石油や石炭、金属についての研究)、防災科学(火山や地震などの災害の予知や対策の研究)など
さまざまな自然現象の研究には物理学や化学、化石を扱う場合には生物学など、地球科学には総合的な視野が必要となります。
地球科学の講義はどのように設定されているか
地球科学を学ぶために必要な、生物学、化学、物理学などの科目がカリキュラムに取り入れられている大学が多いようです。また、地球科学特有の科目として、岩石・鉱物学、構造地質学、地史学などの科目も履修します。
地球の形成過程や自然災害の変遷、生命の誕生・進化と地球環境の関係解明について研究するなど、地球科学の研究分野は非常に幅広く、内容もバラエティーに富んでいます。大学によってカリキュラムに大きな違いがありますので、事前によく調べておきましょう。また授業では、野外での地層観察や、岩石・鉱物の採取などの観察や実習が重視されます。国内はもとより海外での現地調査を行っているかどうか、実験施設や実験器具が充実しているかどうかも、大学選びのポイントとなります。
地球科学を学んだ人々の卒業後の進路
一般企業では石油開発関連企業や地質コンサルタント、海洋関連企業などに就職する人が多いようです。また公務員となり、気象庁や環境省のほか、地方公共団体の土木関連や環境関連部署に進む人、さらなる研究をするために大学院へ進学する人もいます。
参考:
地球科学 │ 学問・大学情報 | Benesse マナビジョン
http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/system/049/index.html