小学校の入学準備でまず始めたい「生活の準備」
学習習慣を身につける土台づくりにも
- 子育て
入学準備というと、モノや学習の準備が気になりがちですが、最初に始めたいのが規則正しい生活習慣の習得。なぜなら、「習慣づけ」は一日でできるものではなく、日々の積み重ねが大切だからです。
学習習慣も同じ。1年生の早い段階で机に向かう習慣が身に付けば、高学年になっても進んで勉強できるようになります。
ただ、学習習慣だけを身に付けようと思っても難しいもの。まずは、生活リズムや気持ちの準備を進めなければなりません。正しい生活習慣が身に付いた子どもは、学校に入ってからの学力の伸びが違います。ですから、まずは生活面での準備を進めていきましょう。
入学までに身に付けたい生活習慣
まずは基本的な生活習慣を身に付け、学校生活を送るための準備を進めましょう。
早寝・早起きをする
子どもにとって、午前中が一番学習に集中できる時間です。
十分な睡眠をとって、余裕をもって朝の支度を済ませ、安定した状態で授業にのぞめる生活リズムをつくっておきましょう。
毎日、朝ごはんを食べる
午前中の脳や身体のエネルギー源となる朝ごはん。目覚めの促進にもつながるため、毎日しっかり食べたいですね。
朝ごはんを食べないと、脳のはたらきが悪くなり、集中力が低下します。体温も上がらず身体を動かしにくくなってしまうため、勉強だけでなく安全のためにも朝ごはんは大切なのです。
あいさつ・返事がしっかりできる
あいさつや返事は、社会生活の基本。ハキハキとした元気なあいさつは、互いに気持ちがよいものです。おうちでも、保護者のかたが率先して、明るくあいさつするように心がけてみましょう。
学校生活で困らないための「練習」も
学校には保護者のかたがいません。学校生活で困ってしまわないよう、身の回りのことは一人でできるように少しずつ練習していきましょう。
自分で着替えができ、脱いだ服をたためる
小学校では、体育や身体測定など、一人で着替える機会が多くあります。手際よく着替えられることはもちろんですが、脱いだ服をきちんとたたんで管理することも教えておきましょう。
おうちの手伝いがしっかりできる
集団生活では、自分がしたいことがあっても、我慢しなければならない場面があります。そのための練習となるのがお手伝いです。
食事の前後にテーブルを拭くなど、簡単なことで構いません。自分に与えられた役割を、責任を持ってやり通すことを教えてあげてください。
自分のしたいことをはっきり伝えられる
おうちでは、「お茶」などの単語だけで自分のしたいことが伝わるでしょう。しかし学校生活では、自分が何をしたいのか、きちんと大きな声で伝えられることが必要です。
大勢の前で発言することを、恥ずかしいと感じてしまうお子さまもいます。自信を持ってやりたいことをきちんと伝えられるよう、今から少しずつ心がけていけるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
「学校に行けば自然とできるようになる」ではなく、今から心がけていくことが大事。そうすれば、お子さまもスムーズに学校生活が送れるようになります。学習だけでなく、学校生活そのものが楽しく充実したものになるように、おうちでできることを少しずつ進めていきましょう。
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