中学受験 5年生の1学期にやるべきことは? 専門家がアドバイス
中学受験を目指す我が子に対し、保護者の役割は、成長に応じてベストのタイミングで働きかけ、環境を整えていくことだろう。それでは、小学5年生にとって、1学期にやっておくべきことは何だろうか? 森上教育研究所の森上展安氏に伺った。
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5年生では、問題を解くためのテクニックを学び、着実に「できる」ようになることを目指しましょう。たとえば算数なら、文章問題を線分図や面積図に置き換えて考える手法を身に付けます。面積、立体など、単元ごとに、よく出る典型的な問題の解き方を着実に体得させてください。
国語なら、指示語の指す内容の読み取り、接続語の使い方、そして「30字でまとめなさい」といった記述問題の取り組み方でしょう。まずは30字程度で書くことに慣れておくと、指定字数が増えた場合や自由記述の問題にも対応できるようになります。
理科・社会は、表やグラフの問題がよく出るので、ぜひ慣れておきたいですね。ポイントは、どこの数値に特徴があるかをつかみ、その特徴が表れた理由は何かを類推することです。表やグラフの問題を得意にするには、自分で作ってみるといいですね。たとえば、貯金額の上下を題材に、月ごとの額は棒グラフ、使い道の内訳は円グラフ、去年との比較は折れ線グラフにします。すると、ひと目で変化がわかるということを実感できます。
テクニックを身に付けるうえで大切なのは、頭の中だけで考えずに、できるだけ「手を動かす」ことです。また、自分が理解したことを人に説明するのも非常に役立ちます。テクニックを磨くと、テストで着実に点が取れるようになります。「できる」という実感は、学ぶうえでとても大切です。「できた!」「マル!」という喜びをたくさん味わわせて、点取りゲームに乗せてあげることが、5年生の1学期には非常に大切です。
出典:1年間の目標と実践課題を定める[中学受験 5年生] -ベネッセ教育情報サイト