被服学ってどんな学問?

世の中にはたくさんの学問があります。どんな内容で、何を学んでいくのか知っておくことは、自分の興味や関心の方向性を探れることはもちろん、進路を決めるために、大いに役立つでしょう。今回は「被服学」を取りあげます。


被服学とは?

 被服学とは、人と被服とのかかわりについて研究する学問です。被服に使われる素材を科学的な側面から考えたり、被服が社会的にどんな役割を果たすのかという文化的な側面から考えたりと、より人々の暮らしを豊かにする被服の在り方を追究します。

 

繊維素材の開発・生産から被服のデザイン、縫製、販売、消費にいたるまで、あらゆる観点から研究を行います。切り口によっては社会学や心理学など、他の領域についても学ぶ必要が出てきます。

 

 

被服学ではどんなことを勉強する?

 研究内容は、被服材料学、被服管理学、被服整理学、被服衛生学、被服構成学、服飾美学・服飾史、被服意匠学・服飾デザイン、被服消費学などに分類されています。主なものについて説明します。

 

【被服材料学】

繊維や布などの「素材」の特質を研究し、それらをどう組み合わせて快適な着心地を実現するかなどを繰り返し検討します。

 

【被服衛生学】

被服の着心地や構造・機能などを研究し、発汗や体温の上下など人の生理現象と被服の関係、身体の健康を保つための被服の在り方などを研究します。

 

【服飾美学・服飾史】

衣服の歴史やデザインの視点から、絵画や演劇、文学に登場する帽子や靴、アクセサリーを含めた装いなども研究対象とし、被服の文化的な意味を研究します。

 

どんな時代においても、被服は「身を守る」「寒さや暑さをしのぐ」という役割があります。しかし、もうひとつ重要な役割として、「自分を表現する」というものもあります。個性と被服の関係も重要な研究領域であり、このような研究は今後さらに発展していくと思われます。

 

 

被服学の講義はどのように設定されているか

 すでに説明した「被服材料学」に加え、服の管理方法を学ぶ「被服管理学」、服が人体に与える影響を生理的・衛生的側面から研究する「被服生理学」、被服を作成する理論と技術を習得する「被服構成学」の四分野を基礎とし、被服美学や文化史などの科目が設置されている大学もあります。特に重視されるのは、被服を製作するまでの「実習」です。デザイン画を描くこと、体形に合わせての裁断や縫製に多くの時間を割くこととなります。

 

 

被服学を学んだ人々の卒業後の進路

 一般企業であれば、アパレル関係、繊維メーカー、服飾デザイン会社、あるいはデパートなどの流通関係への就職が多く見られます。そのほか、ファッション関係の出版社、家庭科の学校教員という道もあります。さらに深い研究を行うため、大学院へ進学する人もいます。

 

 

参考:

被服学 │ 学問・大学情報 | Benesse マナビジョン

http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/system/027/index.html

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