出願から入試までの過ごし方 お父さんも役割分担[高校受験]

■受験準備は計画的に冷静に進める

高校入試の日程は、都道府県によってまったく異なります。ですから、これからお伝えすることがまだ該当しないというご家庭も多いかと思います。まだ先の話だとしても、今のうちに「この時期はこうすればいいのだ」と頭に入れておく、そういうつもりで読んでください。



■受験スケジュールを把握し、役割分担を決める

以前は受験準備のほとんどがお母さんの役割のご家庭が多かったと思いますが、最近は熱心に参加されるお父さんが増えています。失敗が許されない入試時期は、お父さんもできるだけご協力ください。
お母さんが、働いている場合は、仕事が休みの日以外は、使える時間は案外少ないものです。ですから、「効率的に進めるにはどうするか」という考え方をしてください。
お父さんも動けるということであれば、今のうちに受験予定校の出願から試験当日、合格発表、入学手続きといったスケジュールを大きな紙に書いてリビングに貼り出し、どの時点でどのような役割分担にするかを決めておくといいでしょう。
保護者のかたのミスで受験に失敗することは許されません。「なんとかなるさ」式のその日その日の場当たり的な対応では危険すぎます。各日にそれぞれがどう行動するのか、前もって決めておいたほうが安全です。
A高校の合格発表とB高校の入学手続きの締め切りが重なるなんてこともあります。そうした時は、時間との勝負になります。ですから、この日はどちらがA高校の合格発表を見て、不合格だったら、どちらがB高校の入学手続きに向かうか、事前に決めておく必要があるのです。
私がある私立高校で聞いた話に、このようなことがありました。入学手続きをしていない生徒が4月の入学式に出席したというのです。調べてみたら、銀行に入学金を納めたことで、入学手続きが済んだものと保護者が勘違いしたことが原因だったそうです。そんなことがあってはなりません。



■第三者として我が子を客観視する

お父さんが単身赴任している、この時期仕事がものすごく忙しくて協力してもらえない……そんな場合は、お母さんにかかるプレッシャーはその分大きいと思いますが、そうした時お父さんは、電話ででもメールででもお母さんを励ましてください。
お母さんはやるべきことを一つひとつ着実にこなしていくことです。子どもも受験生だからと甘やかすことなく、日常生活の手伝いはきちんとやらせましょう。
ご両親とも働いている場合は、勤務先に早めに事情を話して、休暇・遅刻・早退の了解をとっておくとよいでしょう。

お母さん一人が責任を負って、受験だけに一生懸命になると、あふれる情報に振り回されたり、ネットの掲示板上やクチコミのうわさに惑わされたりして、受験の本筋以外の部分で右往左往し、お子さまを落ち着かなくしてしまうケースもしばしば目にします。
そうならないために、お子さまを受験させたことがある先輩保護者の友人をつくっておくといいでしょう。それが無理なら学生時代の友人など、相談できる、グチをこぼせる相手をつくっておきたいものです。
また、なかなかできないかもしれませんが我が家の受験生活の様子を冷静に眺める、我が子を第三者として客観視する、そんなこともしてみてください。
そうした姿勢で受験に臨んだご家庭のほうが、お母さんが熱くなりすぎたご家庭よりも、むしろうまくいくことが多いのです。

プロフィール

安田理

安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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