母をいちばん喜ばせるものとは なう。 おぐらなおみの「受験なう。」~高3・大学受験編~
++母をいちばん喜ばせるものとは なう。++
私事で恐縮でございますが、先日、誕生日を迎えました。
酉(とり)年の45歳、まったくもって「いい大人」なわけですが、気持ちはヤングのままだと
思いたい(ヤング、とか言ってる時点でどうかと……)。
オットもムスコもきっぱりと忘れてましたが、ムスメは覚えていたようです。
やはりムスメは、誕生日は特別なものと思っているからでしょうか?
今年の7月、ムスメは18歳になります。自分自身の誕生日もまた特別らしく、
「お母さん、誕生日おめでとう。マーちゃんの誕生日もすぐだけどね。」とか言ってました。
話は変わりますが、いよいよムスメの学資保険が満期になりました。
ムスメが生まれた時に契約したので、18年間保険料を払い続けていたのですね。
当時のワタクシは27歳。にじゅうななさい……とんでもなく大昔のような気がします。
しかし、子どもが生まれたばかりで不安で仕方がなく、カツカツの生活費の中から
学資保険代を捻出(ねんしゅつ)した27歳の自分の気持ちは、ありありと思い出せます。
本当に、不安で仕方がなかったのです。
この保険料を払い終えるころには、子どもは相当大人になっており、子育ての不安もまったくなく、
そりゃもう余裕アリアリの人生に違いない、とタカをくくっておりました。
実際、オムツもはずれましたし、自転車にも乗れるようになりました。
おなかがすけば冷凍ご飯をあっためて、ふりかけでもかけて食べてくれることを思えば、
なんと成長したことか! と、むせび泣きたいくらいですが(当時、本当に育児が大変だったので)、
まあやはり「漠然とした将来の不安」というのはなくならないものですね。
モノではなく「数字(偏差値)」が欲しい、なんていうのはほとんど冗談ですが、
それにしても、18年前はそんな冗談が浮かぶということさえ想像できませんでした。
ただ健康に育ってほしい、としか考えていなかった毎日から、私は成長したのか強欲になったのか。
あ! そういえば結局誕生日のプレゼントなんてもらってないぞ! まったくもう!
まあいいや。来年の誕生日には、無事大学生になったムスメに祝ってもらいましょう。
もしかしたら大学生になったばかりで忙しく、母の誕生日なんて忘れてるかもしれないな。
それはそれで、祝われるよりもむしろ相当幸せなことであると、母は思うのであります。