「3点固定」が保護者の役目 高校生の子どもへの保護者の接し方
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高校生活は3年間あるが、大学受験まで実はあまり時間がない。短い時間の中で、保護者は我が子に何をしてやるべきなのか。ベネッセ教育総合研究所の村山和生氏がアドバイスしてくれた。
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中学時代に比べて、授業スピードが格段に上がり、内容もかなり深くなるのが高校です。本人が自分なりの学習ペースを身に付け、主体的に学ぶ意識を持たなくてはなりません。そのために保護者は、いわゆる「3点固定」のお手伝いをしてください。起床時間、食事の時間、就寝時間のリズムを整えて、ペースをつかみやすくしてあげるのです。また、つい勉強を教えてあげたくなるものですが、絶対に手は出さないこと。今後はお子さまのよきペースメーカーとして、伴走するイメージに切り替えてください。
では、主体性を身に付けさせるにはどうしたらいいか? 一番いいのは、高校生本人が自分なりの失敗や体験を通じてその必要性に気付いていくことです。恐らく多くの高1生が、生活面も含めこれからさまざまな壁に当たるはずです。その時に保護者は、しばらくは見守るようにしてください。お子さまが自分なりに苦しみ、自分なりに答えを見つけていくことが、主体性の芽になるからです。手をかけないことも一つの支援になるのが、高校生という段階です。ただ、何か月過ぎても出口が見えない状況であったり、高校生活そのものに苦しんだりしている場合は別。相談者として学校とも連携を取りながら手助けしてあげてください。
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