2024/09/30

幼児期の思考力を育み児童期につなぐための手引き

この手引きについて

　ベネッセ教育総合研究所は、2024年9月に「幼児期の思考力を育み児童期につなぐための手引き」を作成しました。本手引きは幼稚園や保育所、認定こども園の園長・所長や保育者を主な対象に、幼児期から児童期にかけてどのように子どもの思考力を見とり育むかについてまとめたものです。また、児童期の学習活動とのつながりや、保育における関わりの工夫についても具体的に記載し、小学校の先生方や就学期の子どもをもつ保護者の方々にも参考にしていただける内容にしました。
※本冊子は、(株)ベネッセスタイルケアとの共同研究による研究の成果の一部をまとめたものです。
※2024年9月発行

手引き作成の背景

　ベネッセ教育総合研究所では、幼児期から高校段階までの一貫した思考力育成について研究を進めています。この手引きはその中で、幼児期から児童期のはじめにおける思考力の育成を具現化することを目的として作成しました。
　幼児期は遊びを通した総合的な指導で、資質・能力を育むことが目指されます。しかし、幼児期の遊びのなかでどのような資質・能力を育んでいるのか、それらの力が小学校以降の学びにどのようにつながっているのかについて、保育者が同僚や保護者、小学校の先生方と共通に理解することが難しいという課題があります（※1）。保育者が思考力を見とり育み、幼小接続期の子どもに関わる先生や保護者と共に理解ができる一助になることを目指し、「幼児期の思考力を育み児童期につなぐための手引き」を作成しました。

参考資料
※１…文部科学省（2024）今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会　最終報告案