国語指導のプロが教える、説明下手克服テクニック!

国語指導のプロが教える、説明下手克服テクニック!説明力を身につけることについては、子どもはもちろん大人でも課題に感じている人が多いはず。今回は「質問に対する理由の説明が下手」と悩む小学生の保護者の相談に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスをする。

 

【質問】
国語に限らず……なのですが、どうして? なぜ? という質問に対して答えるのが苦手なようです。理由の説明が「おもしろいから」「楽しいから」などとひと言で終わってしまいます。どこがおもしろいのか、どこが楽しいのかなど、具体的な説明ができるようにするには、どのようにしたらよいのでしょうか? (小4女子の母)

 

【小泉氏からのアドバイス】
「具体的な説明」とはどういうことなのか? 「どのようにしたら」できるのか? などを教えてあげるとよいでしょう。何かをわかりやすく説明する時、私たちは「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「なぜ」「どのように」を使いますから、これらを使って説明する方法を教えてあげてください。

 

たとえば、お子さまはサッカーが好きだとします。そして、それに対して「なぜ好きなのか?」を尋ねた時、「おもしろいから」だけではなく、「どのように」とか「いつ」などを説明するということです。これは会話での説明だけではなく、文章を書く場合でもまったく同じです。

 

また「なぜ」と尋ねて「おもしろいから」と答えても、その答えに対してさらに「なぜ」を問う(あるいは答える)ことが可能です。たとえば、「なぜ好きなの?」→「おもしろいから」→「なぜおもしろいの?」→「体を動かすのが好きだから(なぜ2)」→「なぜ体を動かすのが好きなの?」→「勉強のストレスが解消できるから(なぜ3)」→「なぜ勉強のストレスがあるの?」→……のように、それこそ無限に「なぜ」を問うたり答えたりすることができます。いくらでも説明は詳しくできるということです。

 

このようなつながりがわかれば、なにを、どのように説明すべきかがわかりますから、どんどん説明が上手になると思います。なお、説明する方法を教える時は、「ロジカルな思考はある」ということですから、つながりをはっきりさせるためにも、たとえば図のようなものを示しながら教えると、わかりやすいと思います。

 

出典:理由の説明が「おもしろいから」「楽しいから」などとひと言で終わってしまう[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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