受験直前! 安心感に満ちた親子と不安定にみえる親子は何が違う?

高校受験のプロでもある、安田教育研究所の安田理氏。受験シーズン真っただ中の時期に、塾などで受験生や保護者の様子を見ていると、安心感に満ちた親子もいれば、不安定にみえる親子もいるという。どんな様子からわかるのだろうか。

 

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安心感に満ちた親子には特徴があります。
●子どもに「〇〇高校に絶対受かってやる」という迫力を感じる
●「この問題を自分でやってみたのですが、この解答でいいですか?」など、子どもが先生と具体的なやりとりをしている
●保護者が普段どおりの落ち着いた口調で、受験校について塾長と相談している

 

一方、不安定にみえる親子はというと……
●受験直前になって「〇〇高校にも見学に行っておこうと思うのですが、どうでしょう?」と先生に申し出る
●何に手を付けたらいいかわからなくて、「先生、何をやればいいですか?」と聞いている
●「〇〇高校は今年難しくなると聞いたのですが、△△学園にしておいたほうが安全でしょうか?」と、保護者が浮き足立って塾に相談に来る

 

この時期、プレッシャーが生じるのは当たり前。本番直前の不安を、受験先を変えることで解消したくなりますが、いったん弱気になると、実力を十分発揮できなくなるものです。先生と相談して決めた学校であれば、右往左往せず、勉強に集中するのみです。志望校に合格するには、何が足りないのか、模試の成績表や過去問を分析して、本番までに何を優先的にやるか決めましょう。塾に通っているのであれば、分析したものを持参して相談するといいでしょう。
とにかく、保護者はこの時期、周囲に振り回されて動揺しないこと。子どもを信じて、ドッシリ構えていてください。

 

出典:受験直前、安心感に満ちた親子と不安定に見える親子 -ベネッセ教育情報サイト

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