使われ方は高校によってバラバラ! 調査書は合格にこんなに影響する

高校受験の際、とくに気になるのがいわゆる「調査書点(内申点)」の問題だ。どの都道府県でも公立高校入試の合否判定には、入試の成績とともに調査書が使われるが、実状が見えづらく、受験生の保護者が頭を悩ますものといえる。そこで、安田教育研究所の安田理氏が、神奈川県を例にとって解説してくれた。

 

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神奈川の公立高校の合否判定は、2013年度から、調査書・学力検査・面接の項目を100点満点で合計数値を算出することになりました。各項目の倍率は各校で異なります。

 

神奈川県の場合、満点1000点を、湘南高校では「調査書3割・学力検査5割・面接2割」、
横浜翠嵐高校では「調査書2割・学力検査6割・面接2割」に配分します。さらに、両校ともこれに小論文やスピーチを行う「特色検査(自己表現検査)」の点が加算されますが、湘南高校では満点が100点、横浜翠嵐の満点は200点です。高校によって配点が違うため、調査書点の割合もまったく異なります。

 

その他の普通科高校でも、調査書点の占める割合は2~6割とかなりばらばらです。神奈川県では調査書点を4割とする高校が最も多く、49校に上っています。

 

他にも、教科ごとに点数の比重を変えていたり、面接での評価の観点も学校ごとのものであったりと、公立高校でさえ合否判定の基準は一律ではありません。

 

お住まいの都道府県での状況はどのようなものかを調べ、お子さまの学力はどのように発揮されるものかを併せて考えるとよいでしょう。

 

出典:調査書点(内申点)が受験校選びのひとつのめやす[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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