中学入試の時事問題 関心高める親子の会話
36年ぶりとなる野生下でのトキのふ化、ニホンカワウソの絶滅種指定など、絶滅危惧種にかんする大きなニュースが相次いだ2012年。2013年度の中学入試でも、こうした出来事を入り口に環境問題などについて考えさせる出題が予想される。しかし現実には、日常生活で絶滅危惧種の問題に直面する機会はほとんどなく、関心を持てない子ども多いようだ。
そこでおすすめしたいのが、日本の絶滅危惧種について親子で調べる機会を設けることだ。例えば環境省が公表している「環境省版レッドリスト」をのぞくだけでも、メダカやタガメなど、かつては身近だった生物が絶滅危惧種に指定されていることがわかる。もしこのような生物に保護者自身が接した経験があるなら、当時のエピソードも交えながら子どもに話をしてみてほしい。子どもにとって絶滅危惧種の問題がぐっと身近になり、自然と関心が高まるはずだ。