話のつじつまが合わず、早とちりで説明ベタを克服する、4つのステップ

子どもの伝わりにくい話し方を親はどう指導すればよいか。説明下手な小5男子の母親からの質問に、平山入試研究所の小泉浩明氏がコツを伝授する。

 

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【質問】
物の説明の順序が思いつきのため、話のつじつまが合わなかったり、早とちりの説明をしたりしてわかりにくい。(小5男子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
物事をわかりやすく説明するには「コツ」があります。それに沿って、順番に話せばわかりやすく説明できることを教えてあげましょう。たとえば、釣り堀で釣りをしている風景写真があるとします。この写真の様子を、4ステップでわかりやすく説明する練習をしてみましょう。

 

1.「大→小」の原則
全体を大づかみにして「何人かの人が釣り堀で釣りをしている写真」と説明します。これを「魚を釣り上げている」と、小さいところから説明すると、そこが海か川か池かわかりません。「大→小」の手順を踏むことでわかりやすくなります。

 

2. 中心から説明を始める
中心(主題)を説明します。その写真の主題として大切なものを中心に考えます。たとえば「写真の中央に3人の釣り人が並んで座っていて、真ん中の人が魚を釣り上げようとしている」と続けます。

 

3. 関連付けて説明する
直前の話と関連付けて、説明を展開していきます。3人の釣り人の「向かって左の人は魚を網ですくおうとしている。右の人は写真をとろうとしている。皆、笑っている」と関連付けます。

 

4. 周辺を説明する
周辺に説明を移します。「3人の釣り人の後ろには、女の人と男の子が手をつないで立っている。奥に建物があり『釣り堀』と書かれた旗が立っている」というように。
このように説明していけば、情景が目に浮かびます。実際の写真とだいたい一致していれば上手な説明といえるでしょう。

 

出典:物の説明の順序が思いつきのため、わかりにくい[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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