私立校でも夏休み短縮傾向 その理由には「保護者の要望」も
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昨今、いくつかの地域の中学校で夏休みが短縮される傾向があるという。東京都でも、葛飾区・板橋区・新宿区・豊島区などでは夏休みを5日間ほど短縮し、8月31日以前に授業を始めている状況だ。新しい学習指導要領の実施で学習量が大幅に増えていることから、授業時間数を確保するために夏休みを短縮しているというのがその理由だが、公立中学校に限らず、私立中学校でも同様の事態が起きている。その理由について、安田教育研究所主宰の安田理氏は次のように話す。
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「先日お会いした、ある私立中学校の校長先生が『今年度から2学期を8月25日に始めることにしました』と言っていました。『暑い夏に登校しても、それほど効果はあがらないのではないですか』とたずねると、『そうなのですが、保護者の方が、家にいても勉強しないから早く始めて欲しいと言ってくるんです』というお返事でした。2学期を早めたことは、保護者の方の要望だそうです」
さらに安田氏は、夏休みの重要性を以下のように説く。
「本来我が国の夏休みには、『蒸し暑い気象条件に合わせて、成長段階にある子どもたちの体を考えて休養を取らせる』という側面と同時に、『普段の生活とは異なる体験をする格好の機会』という2つの側面があります。後者の側面を生かさないで、普段と同じ授業の時間を長くすることはもったいないと思います」
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