夏から始める秋以降の「学校説明会」準備[こんな夏休み後半を過ごしてみては? 第4回]

受験生にとって夏休みは重要な時間。朝から晩まで塾や自宅で勉強している生徒も多いと思うが、中学受験に関しては本人だけでなく、親も頭を悩ませるものだ。

慶大卒で、米国にてMBA取得後、予備校や塾を開校し、現在は平山入試研究所を設立した中学入試の専門家、小泉浩明氏に寄せられた相談をご紹介しよう。わんぱくで強気な小学6年の女児の母親からの悩みは…。

【質問】
算数は得意なのですが、一問一問に時間がかかります。「このやり方でやったら?」と促すと、すごく嫌がり自分のやり方を曲げようとしません。普段の勉強ならそれで解ければよいのでしょうが、受験となると問題なので困りものです。(小6女子を持つ母親)

【小泉氏からのアドバイス】
まず、お子さまのような「わんぱく・強気タイプ」の子どもは、下手に助言すると非常に嫌がります。たとえばお母さんであっても、《算数に関しては自分のほうが上》という思いがあると、見当違いのアドバイスのように聞こえるのです。

このような場合は、お子さまが一目も二目も置く人物からの助言が有効です。お子さまが心から信頼する算数の先生からのアドバイスであれば、お母さんが言われたこととまったく同じであっても、すんなりとその助言を自分の勉強に取り入れると思います。自立心が強い分、信頼する人・尊敬する人の言葉には素直に従うのです。そのような先生が通われている塾にいれば、直接お子さまにお話ししてもらうか、あるいは相談して、先生のメッセージとして伝えてあげたらいかがでしょうか。

出典:「このやり方でやったら?」と促すと、すごく嫌がり自分のやり方を曲げようとしません[中学受験合格言コラム] - Benesse(ベネッセ)教育情報サイト

プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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