その学校が我が子に合うかどうかは学校案内のページ数を見よ

志望校が自分の子どもに合った学校かどうかを判断する指標として、「学校案内の各項目・分類別ページ数」を分析することを提案するのは森上教育研究所の森上展安氏だ。同氏は学校案内の項目・分類例として以下をあげる。

 

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(1)教育理念・ビジョン・教育方針・校風概要・教育目標
(2)理事長・校長・その他幹部の先生のあいさつ
(3)教育内容:学力指導とその特徴(カリキュラム、時間割、補講を含む)
(4)教育内容:人間力指導とその特徴(行事、クラブ活動、生徒会活動を含む)
(5)教育内容:学力指導と人間力指導の融合したもの(キャリア教育を含む)
(6)教育内容:学力指導と人間力指導の結果(合格実績、合格体験談を含む)
(7)校風(入学後の学校生活イメージを含む)
(8)その他:総合的な学校イメージ(施設、校内環境、制服、沿革を含む)
(9)その他:我が子に合った学校か(キャッチフレーズを含む)
(10)その他:入試関係、アクセス・文化祭や学校説明会のお知らせ
(11)その他:イメージ・写真のみ、目次

 

森上氏はページ数が多い項目に対してその学校は自信を持っていると考えており、学校の強みを知るには、ページ数の多寡を見る必要があると説く。その数字を見たうえで、自分の子どもに合っているかどうかを判断すればいいのだ。

 

「たとえば、教育方針(教育内容)では、(3)の学力指導と(4)の人間力指導のどちらにどれだけページを割いているかを比較すると志望校の強みと弱みがわかってくると思う。(3)と(4)で学力指導と人間力指導のどちらを重視した学校かどうかがわかる」(森上氏)

 

そして、(6)の「学力指導と人間力指導の結果」に割いているページの多い学校は学習の成果に自信がある学校だと分析。

 

こうした項目分けをしたうえでページ数を数えることにより、同校の教育方針が「我が子に合った」「家庭文化に合った」ものかどうかを検証することが可能となり。そして、学力指導と人間力指導のどちらを重視しているかという大まかな方針も把握できるというのだ。

 

そして「(8)その他:総合的な学校イメージ(施設、校内環境、制服、沿革を含む)」に多くのページを割く学校は、より現実的に学校の雰囲気を伝えようとしているともいう。この項目のページ数が少ない学校は果たして校風に自信がないのか——これについて森上氏は学校説明会や文化祭で学校を訪問するなど、「量」の面に加え「質」の面で検証することも重要だとも解説する。

 

出典:ページ数で志望校の学校案内を分析する[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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