受験「合同相談会」ゴタゴタ回避のためにも祖父母同席オススメ
高校受験を控える子どもを持つ保護者にとって、学校選びは悩みのタネ。できるだけ、子どもに合った高校を選んであげたいと思うのが当然だろう。そこ で、重要になってくるのが、複数の学校が集まって開かれる「合同相談会」。そこで、それぞれの学校の特色などをしっかりと把握することで、子どもに合った志望校を見つけることができるのだ。そんな「合同相談会」では、どう行動すればいいのだろうか? 安田教育研究所主宰の安田理氏はこう説明する。
***
「せっかくの機会ですから、事前にチェックした学校以外の学校にもふれたいものです。そこで、話を聞きたかった学校のブース訪問が終わったら、ざっと会場全体を歩いてみましょう。長い行列ができている学校、掲示物やパンフレットが目を引く学校、先生の印象に好感を持てる学校……そうした気になる学校を書き出し、会場入り口のボード(学校一覧)で所在地を確かめて、通えるかどうかを確認するのです。通えそうだったらブースを訪ねてみましょう。
学校が集まって開く小規模の『合同相談会』では、参加校による『ミニ説明会』があることがあります。同じいすに座って、各校の説明を通して聞くと学校の違いがよく見えるものです。自分が受けるつもりがない学校でも、聞いてみると、学校の多様性がよくわかったりして、自分が受ける予定の学校がどこに特徴があるのか、間接的に気付いたりします。先生の話す内容、キャラクターから、堅い学校か、柔軟な学校か、想像できたりもします」
また、受験直前のトラブルを回避するためにも、安田氏はこんな提案もする。
「入試本番近くになってご夫婦の間で、あるいは祖父母のかたと、受験校を巡ってトラブルになるケースがあります。それまで本人と母親の二人が中心で受験生活を送ってきたものが、受験校を決める段になって、お父さまや、祖父母のかたが受験校に難色を示す、というパターンが多いのです。お父さまにしても、祖父母のかたにしても、自分のころの学校のイメージを払しょくできないでいるのです。直前になってそんなゴタゴタが起きないよう、早いうちからお父さまや祖父母のかたにも最近の受験事情を知ってもらう必要があります。『合同相談会』にご家族で出かけるのもよいでしょう」