算数「規則性」[中学受験]

問題4
下のように、整数が規則正しく並(なら)んでいます。

1 4 3 2 9 8 7 6 5 16 15 14 13 12 11 10 25 24 …

    にあてはまる数を答えなさい。

(1) 2008は前から     番目にあります。
(2) 前から順に数をたしていくとき( 1 + 4 + 3 + 2 +…)、たした結果がはじめて2008をこえるのは、前から     番目までたしたときです。
(函館ラ・サール中 2008年)
<問題4(1)の考え方と答え>
これは、どのように考えて規則を見つけましょうか?

4、3、2ときて、急に大きな数字の 9 になって減っていき、またしばらくしたら 16 になっていますね。どうやら 4 とか 9 とか 16 がカギになりそうですね。

そこで、まとまりを予想して区切ってみますね。

    { 1 }{ 4 3 2 }{ 9 8 7 6 5 }
    { 16 15 14 13 12 11 10 }{ 25 24 23… }

ピンときましたか?
まとまりの最初の数字が、
    1×1、 2×2、 3×3、 4×4、 5×5 で表せます。

では、2008になる近いかけ算を見つけましょう。

    44 × 44 = 1936   45 × 45 = 2025  ですね。

ということは、45番目の区切りに2008は出てくるということです。

    2025、2024、2023、2022、…… 2009、2008、というように。

ここまでだいじょうぶですか?

では次に、44番目の区切りまでに数字はいくつあるのか? …を考えます。

例えば3番目の区切り、{ 9 8 7 6 5 }の5、は最初から9番目。
     4番目の区切り、{ 16 15 14 13 12 11 10 }の10、は最初から16番目。

ということは、44番目の区切りの
    最初の数は、44 × 44 = 1936 で、
    最後の数は、最初から1936番目。

だから、2025 は、
    最初から 1936 + 1 = 1937(番目) です。

2008は、そこから 2025 − 2008 = 17 だけ進んだところにあるので、
2008は、1937 + 17 = 1954(番目) です。
(答え) 1954
<問題4(2)の考え方と答え>
1からある整数までたしていった合計を出すのは、どんな公式でしたか?

    例  1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 = ?
    公式 ( 6 + 1 )× 6 ÷ 2 = 21  でしたね。

つまり、 1から整数□までたした合計は、
    ( □ + 1 )× □ ÷ 2   で求められます。

この式の答えが、2008に近くなる整数□を求めましょう。
ただし、この問題に限っては、□には、まとまりの数の最初の数である、1、4、9、16 25 36 などの、ある同じ数を2回かけた数で考えます。

    ( 49 + 1 )× 49 ÷ 2 = 1225
    ( 64 + 1 )× 64 ÷ 2 = 2080

2008はこの近くにありますね。
この近くの、数字の並(なら)びを書いてみます。



64番目までの数の和、つまり50までの和が 2080 になるということがわかります。
では、1つ前の、51までの和は?

    2080 − 50 = 2030

もう1つ前の、52までの和は?

    2030 − 51 = 1979

だから、51までたすと、初めて2008をこえることになります。
50は最初から64番目の数で、51は最初から63番目です。
(答え) 63


いかがでしたか? 楽しいでしょ?

問題1、問題2のように「規則性が初めからわかっている問題」と、
問題3、問題4のように「規則性を見つけ出して解いていく問題」とのパターンがありました。

規則性を見つけるポイントは、
・ひと区切りはどこにあるのか?
・その手がかりとなる数字はないか?

などに注目することです。

取り上げた問題にもありましたが、「1、4、9、16、25、36 ……」という、ある同じ数を2回かけた数に注目する問題が多いです。考えるときのアイデアとしてもっていてください。

ぜひ、別の「規則性」の問題にもチャレンジして、
しっかり得意単元にしてくださいね。




合格総理大臣 ミスター・ツカム



プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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