いま高校は…… 第1回[進学重点校、大阪でもスタート]
お子さまが中学生になったばかりというご家庭もあれば、いよいよ来年は高校受験というご家庭もあると思います。そこで今回から4回にわたって、高校を巡る最近の話題をご紹介します。
「進学重点校」指定が進む
大阪でも「進学指導特色校」がスタート
今年度(2011年度)、大阪府は府立高校の10校で、文理学科という名称の専門学科をスタートさせました。通称を「グローバル・リーダーズ・ハイスクール」としたことでもわかるように、世界を相手にできるリーダーを育てることをねらいにしています。
<大阪府 進学指導特色校>
北野、豊中、茨木、大手前、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田
定員は各高校とも1学年4クラス160人で、前期選抜により大阪府下全域から募集。入学後は、文科(人文・国際)と理科(理数・自然科学)に分かれます。なお、この10校には普通科(後期選抜)が4クラスないし5クラス併置されています。
こうした特定の学校を「進学重点校」に指定したのは、東京都が最初です。
東京都でのこれまでの動きは以下のとおりです。
<東京都>
2000年度 墨田川を「進学重視型単位制」に指定。その後2校を追加指定。
墨田川、国分寺、新宿
これまでも公立高校には公然のランク付けはあったものの、公に特定の学校を別扱いするようなことはありませんでした。そこで、まず墨田川高校で実験をして、こうしたことに対する、マスコミ、都民の反応を調査しました。その結果、特に反発を呼ばないことがわかり、翌年本命の施策を発表しました。
2001年度 日比谷、戸山、西、八王子東を「進学指導重点校」に指定。その後、2003年度に3校を追加指定。
日比谷、戸山、西、八王子東、青山、立川、国立
2007年度 5校を「進学指導特別推進校」に指定。
小山台、駒場、新宿、町田、国分寺
2007年度 10校を「進学指導推進校」に指定。その後、2010年度に4校を追加指定。
三田、国際、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、小松川、武蔵野北、小金井北、 江北、江戸川、日野台、調布北 |
東京都では、このようにたくさんの高校を段階を付けて指定しています。
今では首都圏を中心に他県にも広がっていますので、そのほかの県について、次回説明します。