第1志望校に入れなかった時の保護者の姿勢[本命校の受験から入学まで 第3回]
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受験が終わり、合格をつかんでいても、そこが第2志望、第3志望だった場合には、後悔やら、悔しい気持ちやら……精神的に落ち込むことと思います。緊張が解けて、受験生活の疲れがどっと出て、何をする気も起こらない……この時期、そうした状態になる保護者のかたが大勢います。
また、学校・塾で一緒に勉強してきた友達との間で、普段の成績と受験の結果が逆転していたりして、時間も労力もお金もかけて全力を尽くしてきた末の結果に、「○○さんがA学園に受かったのに、どうしてうちの子はB高校にしか受からなかったのか」「あれだけやったのに、こんなことになるとは思ってもいなかった」……、朝から晩までこうしたことが頭をよぎり、近所の人に進学先を聞かれたくないと、家の中にこもるかたもいたりします。
ですが、打撃を受けているのは保護者のかただけではないのです。受験したお子さま本人もショックを受けているのです。それを保護者が嘆き悲しんでいたら、「自分がこんなにも悲しませてしまった」と、お子さまのショックは2倍になってしまいます。
難しいかもしれませんが、お友達の入学を喜んであげましょう。結果に対して、「○○さんはまぐれで受かったのよ」「入ってからついていけるかしら」などと口にしていては、お子さまもいつまでも立ち直れません。
「○○さん、よかったね。あなたももう少しだったんだから、よくがんばったよね。B高校も先生方が熱心そうだから、楽しみだね」と、子どもの前では立派な保護者を演じましょう。
悔し涙を流すのは一人きりの時。ショッピングに出かけたり、映画を見たり、遠くの街でお茶したり、非日常の時間を持つことをお勧めします。
お友達の合格を喜んであげられる保護者を見れば、お子さまも案外強くなれます。
このように、第1志望に受かった時よりも、お子さまに与える影響がずっと大きいのが不本意な結果だった時の保護者の姿勢なのです。ここはぜひ気持ちを強く持ってください。それがこの時期の私からのお願いです。
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