入学先が第1志望校でない高校の時、保護者がとるべき態度とは?

高校入学目前のこの時期、当初望んでいた第1志望でなく、第2志望、第3志望だった高校への入学の場合、熱心に受験に関わってきた保護者も残念な気持ちでいるかもしれない。疲れがどっと出て、何をする気力もわかない……そんな保護者もいるだろう。しかし、「不本意な結果の時のほうが保護者の態度が影響する」と、受験の専門家である安田教育研究所の安田理氏は注意を促す。

 

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受験には理不尽な結果が付きものです。「○○さんがA高校に受かったのに、どうしてうちの子はB高校にしか受からなかったのか」「あれだけやったのに、こんなことになるとは……」。朝から晩までこうしたことが頭をよぎり、家の中にこもる保護者のかたもいます。

 

打撃を受けているのは保護者だけではありません。当の本人はあっけらかんとしているかもしれませんが、内心ではショックを受けているのです。それを、保護者がいつまでも嘆いていたら、本人のショックはいつまでも解消されません。悔しさのあまり、「○○さんはマグレで受かったのよ」「入ってからついていけるのかしら」などと口にしていては、本人も気持ちの切り替えができず、引きずります。

 

「○○さん、よかったね。あなたももう少しだったんだから、よくがんばったよね。B高校も先生がたが熱心そうだから、楽しみだね」。本人の前では立派な保護者役を演じましょう。

 

第1志望に受かった時よりも、保護者の影響がずっと大きいのは、不本意な結果だった時なのです。強い気持ちで、後ろを向かず、これからは先のことだけを考えてください。いかに早く子どもから挫折感を払しょくさせるかが大事です。それには保護者の態度が大きな役割を果たすのだと心づもりをしてください。

 

出典:入学先が第1志望でなかった時には……[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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