【回答:鳥居りんこ】受験全般・その他<その1>
「中学受験は親子の受験」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受験準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
友達との時間や習い事をあきらめてまで受験に専念させなくてはならないですか?
学校行事と塾の両立
時間の使い方と食事について
友達との時間や習い事をあきらめてまで受験に専念させなくてはならないですか?
Q | 友達との時間や、小さい頃から続けてがんばっている習い事などをやめさせてまで、中学受験に専念させることが本当に正しいことなのか、親として迷っています。 |
A | これは、どこの学校をめざすのかにもよりますよね。習い事を続けていても志望校に合格できそうで、本人も続けたい意欲満々ならば、やめる必要、サラサラないです。 ただ、実際問題として6年後半ではやめざるをえないようになっています。習い事は週末に大会やら発表会があるせいで、塾や模試などに完ぺきにかぶってしまうからです。どちらにウエートを置くかの親子の判断が必要になってきます。 幼い頃から将来を嘱望されていたサッカー少年を息子にもった友人は、中学受験をとりました。「サッカーは大人になってもできるけど、中学受験は一度しかできないから」というのが理由です。その少年はサッカーが強いという一貫校に実力で入り、中学、高校とレギュラーで部活ざんまいの日々を過ごしました(大学も有名大学に推薦で合格!)。 わが子にとって、今、習い事を続けることが意味あることなのか、受験に専念することが後悔のない道なのか、それとも両立を狙うのか、あるいはギリギリまでは両立の線を望むのか、それぞれのご家庭の判断で構わないとそう思います。 |
学校行事と塾の両立
Q | 学校行事と塾の両立について、りんこさんの考え方を教えてください。 |
A | これはね、意外に思われるかもしれませんが、私は学校行事優先派なのです。 たとえ模試と行事がかぶっても、行事を優先するんですよ。模試は来月も受けられるけれど、小学校でのその行事は一生に一回の経験だからというのが理由です。 未来の中学校生活のためにがんばっている受験生なんですが、今現在の小学校生活も大事です。今を楽しむことは最も大切。積極的に行事には参加して楽しむ&息抜きをしてほしいです。 上の子が6年生のときには、晩秋に文化祭のようなものが小学校であって、確かお化け屋敷を何日もかけて作っていました。当日は顔中真っ黒にしてお化けとなってがんばっていたらしいです。 塾には当然、遅刻をしましたが、塾の先生からは「志望校の文化祭はそんなもんじゃない!もっともっと楽しいぞ!」と言われ、モチベーションが一気に高まった覚えがあります。 下の子が6年生のときは1月下旬に遠足があって、出席すると塾に遅刻になる予定を組まれていました。その時期は風邪対策で学校そのものを休ませるお受験家庭もありましたが、私は反対。下の子は遠足でリフレッシュできたみたいで、参加したことを喜んでいました。 以上のようなことからも、私は、いつもどおりに粛々と学校行事を含めた学校生活を送るのが成功への近道だと、そう思っています。 |
時間の使い方と食事について
Q | 効率の良い時間の使い方や、受験生への食事について教えてください。 |
A | いや〜、この怠け者の私が、隙あらば惰眠をむさぼる私が、子どもの中学受験中は人間らしい暮らしをしていたんですよね〜(遠い目)。やっぱり時間がないっていうのと、タイムスケジュールが決まっているっていうのが大きいですよね。子どもも売れっ子芸能人ばりの過密スケジュールで動きますから、それに合わせる母も大変です。 15時半に子どもが学校から帰って来るとしたら、30分でオヤツと計算問題、16時15分には家を出るので、それまでにお弁当を作って、慌てて子どもを塾まで送り、帰って夕飯を作って下の子に食べさせて、プリントの整理をして、洗濯物をたたんだら、ありゃま、塾のお迎えの時間で、帰ったらフルスピードでお風呂に入れて、漢字ドリルをやらせなきゃ、今日は算数のドリルだとバタバタしているうちに、アッという間に12時過ぎた! 明日は朝から仕事だよ!っていう毎日のほうがけっこう効率のいい時間の過ごし方、しているんですよね。 受験生への食事? 何弁当だろうが、どんな食事だろうが、母のその気持ちだけで十分な栄養になると私は信じています。 |