【回答:鳥居りんこ】受験全般・その他<その2>
「中学受験は親子の受験」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受験準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
受験勉強のなか、家の手伝いをさせるには?
担任が「中学受験否定派」の場合の対処法
受験勉強のなか、家の手伝いをさせるには?
Q | 受験勉強が大変なので、できるだけ勉強に集中し、負担を軽くするために、生活のなかであれこれ親が手伝ってしまうのもよくないと聞きます。どれだけ普段どおりの生活(家の手伝いなど)をさせればいいのか、アドバイスをお願いします。 |
A | 偉い! そうです! 子どもは手伝いをしなければならない! 「ならない」んですけれども、私はすごく面倒くさがり屋の母なので、子どもが受験であろうとなかろうと、わが子が手伝いなんかやってくださった暁にゃ、時間がかかるわ、手間が増えるわなので、子どもからの手伝いの申し出を「けっこうです!」と自ら断ってきた母なんです。ええ、ですから今、すごく後悔しています。手伝いなんか、なーーーんもやらずに大きくなってしまったのです。ああ、もっとオサンドンをやらせりゃよかったんですよね〜(大後悔)。 中学受験中も、ウチの場合は子どもらが普段どおりの生活=「ゲームする、テレビ見る、マンガ読む」をかたくなに順守してくれようとしましたから、どうにかお勉強に向かってくれないかとバトルをくり返しました。私に余裕が全くなかったので、お手伝いなんて考えたこともないです、恥ずかしながら…。 「洗濯物取り込んだり、茶わんを並べたりした!」と今、わが子の声が聞こえましたが、そんなん手伝いじゃない! 当然のことだーーー! まあ、中学受験中はものすごいタイトなスケジュールで子どもが動くため、私は子どもの積極的な手伝いは遠慮して、その間、漢字のひとつでも覚えてほしいと思う母なので、回答にそぐわなくて大変済まないと思っています。 |
担任が「中学受験否定派」の場合の対処法
Q | 小学校の担任が「中学受験否定派」の場合、弊害(塾なしを前提に出す宿題量、放課後に行うクラス全員参加の球技の練習など)の上手なクリア方法についてアドバイスをお願いします。 |
A | こういう先生が意外といます。先生の主義主張は今さら変えられないから、先生についてはあきらめます。 あきらめますが、ここはその大人の知恵を働かせ、せめて「邪魔されない」ように、この1年は母もがんばりましょう。担任が反対しようがどうしようが、中学受験の「サイは投げられちゃった」んですから、もう後戻りはできないんです。あなたは自身がもつ手段を最大限生かして、この難局を乗り越えねばなりません。 短時間に効率よく「仕事」をかたづけていく“要領”を覚えていくことも、わが子の将来にとっては大事なことです。家に帰って来たら、とりあえず即行で宿題をかたづけてしまうように促すとか、母子で一緒に考えながらやってみるとか、ご家庭ご家庭の智恵をフル回転して攻略してください。 球技の練習もホントは直帰していただきたいところですが、これはストレス発散になるから期間限定と思ってこらえましょう。 大切なのは、受験するのはわが家の「家訓」としておくこと。受験は「わが子の意志で」なんて言おうものなら、先生は全力挙げて「わが子の意志」を変えるべく努力します。 6年生になったら、なるべく早いうちに担任の先生がどっち派なのかをリサーチして、反対派ならば波風立てないように賢く動く。これが母に課せられた使命です。 |