適性検査・受検対策

適性検査の難しさにくじけそうです。
公立中高一貫校の適性検査の問題は、通常の勉強をやっているだけでは解けないと聞いています。実際、うちの子の場合も、学校の成績はまずまずなのですが、先日過去問を解かせてみたところ、まったくお手上げ状態でした。今からでも問題を解く力をつけさせることはできるのでしょうか。また、それにはどんな勉強をさせればよいのでしょうか。
適性検査の問題は、小学校で学習する知識の量で十分解けるものです。ただ、そこで求められているのは、知識を使いこなして考える力。そうした力は、確かに通常の勉強をしているだけでは身につかないかもしれません。ですから、学校の成績はいいけれど適性検査問題は解けないという子が出てきてしまいます。逆に、学校の成績はそれほどよくないけれど適性検査問題は解けるという子も少なくありません。こうした子どもたちに共通しているのは「勉強じゃないみたい」「クイズみたいだった」など、楽しんで問題を解いていることです。

適性検査では、例えば「夕飯の買い物」というテーマで栄養のバランスのとれたメニューを考えるといった問題が出ます。限られた予算の中で、いくつかの店を回り、必要な材料を買いそろえるためにどうすればいいか、を考えなければなりません。

このような問題を見たとき、「面白そう!」と感じれば、自然にいろいろと工夫して考え、答えを導き出せるでしょう。しかし「難しそう…」と感じると、考える気持ちになれず、お手上げになりがちです。このように「面白そう!」と「難しそう…」を分けるのは、生活体験の豊かさです。

普段の生活の中で、買い物に限らず、自分で考え、工夫して物事にあたる経験をしている子どもの目には、こうした問題は身近なクイズに見え、「面白そう!」と思えます。逆に生活経験が乏しい子どもの目には、同じ問題も、学校のテストの延長にしか見えず、「難しそう…」と思ってしまいがちです。

学校のテストの多くは、正確な知識をもとに一つの正解を導き出しますが、適性検査の問題は自由な発想でそれぞれの答えを考えます。そしてその答えも、一つに限られるわけではありません。同じ姿勢で解こうとしてできないのも無理からぬことです。

今からでも間に合うかと心配されていますが、ご心配にはおよびません。適性検査では、どうやって低学年の子どもたちを遊ばせるかといった、リーダーシップを問う問題も出ます。そうした経験は高学年でしかできないことです。大切なのは、これからの一日一日をどう過ごすかです。机の上で勉強するだけでなく、学校や家庭でさまざまな体験を積むようにしてください。そうすれば、問題を見たときの反応も「難しそう…」から「面白そう!」に変わり、自然と問題を解く力がついていくのです。
過去問が入手できない場合はどうしたらいいでしょうか。
福岡県立育徳館中学を希望していますが、インターネットで検索しても、どうしても過去問が入手できません。直接中学に請求すれば、購入できるのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。福岡県には平成18年度現在、育徳館中学校、門司学園中学校、輝翔館中等教育学校の3校があり、福岡県で共通の適性検査問題が使われていますが、ご質問のとおり、3校のホームページや福岡県教育委員会のホームページでは過去問題は公開されていないようです。福岡県教育委員会に問い合わせたところ、ご希望のかたには、福岡県教育委員会が過去問題を配布しているそうです。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

なお、過去問題を入手するには、次のような方法があります。
・志望校のホームページで入手する
・志望校の学校説明会で入手する
・設置自治体の教育委員会のホームページで入手する
・設置自治体の教育委員会から直接入手する(←今回の福岡県の場合)
・地方新聞のホームページで入手する
理科や算数が自信ありません。
国語や作文については心配していないのですが、理科や算数が自信ありません。どうすればいいでしょうか。
ご質問ありがとうございます。適性検査では、理科や算数と関連する問題も多く出題されているので、「理科・算数について何か対策を」と考えられるのもごもっともだと思います。国語と作文が心配ないということは、読むこと、書くことに苦手意識がないお子さまなのでしょうか。もし読書の好きなお子さまでしたら、読書の範囲を、理科や算数に関連する本に意識して広げてみてはいかがでしょうか。

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「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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