自由研究のまとめ方ポイント 専門家がわかりやすく解説

自由研究のまとめ方ポイント 専門家がわかりやすく解説夏休みの宿題のうちでも、自由研究には決まったフォーマットがないため、まとめ方に悩む子どもも多いだろう。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、筑波大学生物学類のサイエンスコミュニケーターとして、未来の科学者を育成するプロジェクトに関わる尾嶋好美氏に、自由研究のまとめ方のポイントを聞いた。

 

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自由研究では、実験したことをわかりやすくまとめることが大切ですが、大きな模造紙にどう書いていいかわからないと思いますので、最初のうちは保護者のかたがサポートしながら、二人三脚でまとめてほしいと思います。まとめ方のポイントは下記のとおりです。

 

● 研究の動機や目的:どうしてその研究をしようと思ったのか、どんなことを知りたいと思ったのかを書きましょう。

 

● 観察・実験の方法:どのようにすれば、知りたいことがわかるかということを考えながら、観察方法・実験方法を書きましょう。量や時間、温度など計測できるものは、できる限り計測し、結果を比べられるようにしましょう。

 

● 自分の予想:実験の結果を予想してみましょう。

 

● 実験結果:結果は比べて見られるように、表にするとよいでしょう。実験の様子は写真を使って説明すると見やすいです。計測したものについては単位を必ず書きましょう。

 

● わかったこと:実験によってどんなことがわかったかを書き、どうしてそんな結果になったのか、自分なりの考えを書きましょう。

 

● 参考文献:本やインターネットで調べたことは、書名やインターネットのアドレスを書きましょう。

 

面白い自由研究ができたという場合は、外部のコンクールに応募するとよいと思います。ご家庭や学校以外でも、自分のがんばりを認めてくれる場があれば、さらに科学の芽を伸ばすことができるはずです。

 

アメリカでは、こうした自由研究のコンクールが盛んに行われています。中には、賞金はもちろんですが大学の入学資格や奨学金を得ることができるものもあります。そのため、人生が変わるチャンスだと考え、がんばって自由研究を行う子どもたちがたくさんいます。日本でもこうしたコンテストが広がり、受験につながる勉強だけが将来の道を開くのではないということを知ってもらえるとうれしいです。

 

出典:サイエンスコミュニケーターが教える! ワンランク上の自由研究【後編】まとめ方 -ベネッセ教育情報サイト

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