第1志望と併願校 その1[中学受験]
入試が目の前に迫ってくると、本当に我が子の偏差値で第1志望に合格できるのか、第1志望が失敗した時の併願校はどのように選定すれば良いか、と不安になる保護者も多い。「希望校(第1志望)にまだ偏差値が達しませんが、どの程度偏差値を信じて、併願校を決めて良いのか、日々悩んでいます」というような相談も多くなる。
この相談では「志望校の偏差値」は、50%の合格可能性の偏差値なのか、それとも80%のことなのかがわからない。保護者は合格可能性80%の偏差値を「志望校の偏差値」と考えている場合が多いので念のために説明しておくと、受験生の分布は、合格可能性50%~80%の受験生が最も多く、より受かりやすいところだが、合格者の平均は50%より少し上の偏差値になっている。つまり、合格可能性50%の偏差値があれば、十分勝算はある。
しかし、模試での偏差値は一つの目安として考えてもらいたい。学校の出題傾向によって、模試ではその学校の偏差値まで届かなくても、過去問を解いてみると合格ライン以上得点できる場合や、その逆になる場合もある。また、過去問演習によって1月に入ると得点力が急伸する生徒が多くなるので、年内に行った模試の偏差値は志望校の合否を判定するうえで正確なものとは言えない。偏差値よりも過去問のほうが正確なので、この2、3年の過去問で合格点が取れるか否かで、合格可能性を見極めるほうがよい。
一方、第1志望は決まっていても、併願校で悩んでいる保護者も多いようだ。一般的には、併願校は、合格可能性50%の偏差値に加えて-5ポイントのあたりまで下げて探してみてほしい。通常、第1志望は自分の学力(偏差値)と同程度か、または多少自分の学力よりも高いので、確実に合格できそうな学校を併願校の中で一校は選定し、万が一、第1志望で失敗しても合格できる学校を確保する必要がある。
第1志望が合格可能性80%の偏差値を超えている生徒の場合はどうだろうか? 併願校は、合格可能性80%の偏差値に加えて-5ポイントのあたりまで下げて探してみてほしい。併願校も第1志望と同様だが、最終的には過去問で合格可能性を判断してもらいたい。
第1志望については学校の中身を十分調査・検討していても、併願校についてはあまり調査・検討していない場合が多く、第1志望が駄目だった場合の保険ぐらいに考えるためか、偏差値だけで選定する傾向があるようだ。親は、第1志望に失敗すること自体を考えたくないのかもしれないが、保護者が併願校にも関心を持っていれば、子どもが通うことになった時、子どもも学校に愛着が持てるのではないだろうか。
この相談では「志望校の偏差値」は、50%の合格可能性の偏差値なのか、それとも80%のことなのかがわからない。保護者は合格可能性80%の偏差値を「志望校の偏差値」と考えている場合が多いので念のために説明しておくと、受験生の分布は、合格可能性50%~80%の受験生が最も多く、より受かりやすいところだが、合格者の平均は50%より少し上の偏差値になっている。つまり、合格可能性50%の偏差値があれば、十分勝算はある。
しかし、模試での偏差値は一つの目安として考えてもらいたい。学校の出題傾向によって、模試ではその学校の偏差値まで届かなくても、過去問を解いてみると合格ライン以上得点できる場合や、その逆になる場合もある。また、過去問演習によって1月に入ると得点力が急伸する生徒が多くなるので、年内に行った模試の偏差値は志望校の合否を判定するうえで正確なものとは言えない。偏差値よりも過去問のほうが正確なので、この2、3年の過去問で合格点が取れるか否かで、合格可能性を見極めるほうがよい。
一方、第1志望は決まっていても、併願校で悩んでいる保護者も多いようだ。一般的には、併願校は、合格可能性50%の偏差値に加えて-5ポイントのあたりまで下げて探してみてほしい。通常、第1志望は自分の学力(偏差値)と同程度か、または多少自分の学力よりも高いので、確実に合格できそうな学校を併願校の中で一校は選定し、万が一、第1志望で失敗しても合格できる学校を確保する必要がある。
第1志望が合格可能性80%の偏差値を超えている生徒の場合はどうだろうか? 併願校は、合格可能性80%の偏差値に加えて-5ポイントのあたりまで下げて探してみてほしい。併願校も第1志望と同様だが、最終的には過去問で合格可能性を判断してもらいたい。
第1志望については学校の中身を十分調査・検討していても、併願校についてはあまり調査・検討していない場合が多く、第1志望が駄目だった場合の保険ぐらいに考えるためか、偏差値だけで選定する傾向があるようだ。親は、第1志望に失敗すること自体を考えたくないのかもしれないが、保護者が併願校にも関心を持っていれば、子どもが通うことになった時、子どもも学校に愛着が持てるのではないだろうか。