科目間バランスと完ぺき主義[中学受験合格言コラム]
「完ぺき主義」は、ある意味では「科目間バランス」に深く関係してくる。たとえば塾に入り算数の勉強を始めた時の目標は、「算数ができるようになる」ことだったと思う。より具体的には、算数の得点を伸ばすとか、偏差値を伸ばすということであろう。
つまり「100点」を取ることが目標なのである。それでは、6年生の今の時期はどうか? 今の目標はそれぞれの科目をできるようにすることではなく、志望校の合格最低点を総合でクリアすることにある。「それぞれの科目ができるようなれば、結果としてクリアできるではないか?」と思われるかたもいると思うが、全体的なバランスを考える必要があるということだ。
つまり「時間がない」「すべきことはたくさんある」「志望校には傾向がある」という現実問題があるため、4教科のバランスを考えて「より効率的に伸ばせる科目を重点的に学習する」ことが合格最低点を超えるための最善の方法なのである。
たとえば国語が得意で、過去問演習を行うと合格者平均よりも10点は得点できたとする。国語が得点源であり、他の苦手科目をカバーできる科目であると言える。ただしそれにも限界はある。それぞれの科目には特徴があるが、国語は安定的には高得点を取り難い科目であろう。ということは100点満点で70点を超える点数を取れていたとしても、もっと勉強して80点あるいは90点を取ろうという計画をたてるのは無理があるのだ。
もちろん結果として取れる場合もあるだろうが、たとえば記述の多い問題では少しずつ減点されることも多いだろうから、いくら自信があってもそこまでの高得点を期待してはいけないのである。それよりも他のまだ点数が伸びていない科目に力を注いだほうが、全体としてはより高い得点を安定して得られる可能性が大きい。
得意科目をより完ぺきに仕上げ、それにより不得意科目で失った得点を補うという戦略は確かにあると思う。しかし得点は高くなればなるほど伸びにくくなるものであるから、いくら得意科目であっても限界はある。
受験生は自分の得意な科目に時間を割きたがる傾向があるが、こういった「完ぺき主義」に足をすくわれないように注意する必要がある。それよりも苦手な科目やまだまだ点数が拾える科目を、バランス良く伸ばすことが大切だ。
冷静に考えれば、当然のことだが「苦手科目=これ以上伸びない」という意識があるためか、科目間バランスをあまり考えない受験生が意外に多い。残された時間で最大の効果を上げるためには、「学習の効率」ということを第一に考えていくことが大切であると思う。
つまり「100点」を取ることが目標なのである。それでは、6年生の今の時期はどうか? 今の目標はそれぞれの科目をできるようにすることではなく、志望校の合格最低点を総合でクリアすることにある。「それぞれの科目ができるようなれば、結果としてクリアできるではないか?」と思われるかたもいると思うが、全体的なバランスを考える必要があるということだ。
つまり「時間がない」「すべきことはたくさんある」「志望校には傾向がある」という現実問題があるため、4教科のバランスを考えて「より効率的に伸ばせる科目を重点的に学習する」ことが合格最低点を超えるための最善の方法なのである。
たとえば国語が得意で、過去問演習を行うと合格者平均よりも10点は得点できたとする。国語が得点源であり、他の苦手科目をカバーできる科目であると言える。ただしそれにも限界はある。それぞれの科目には特徴があるが、国語は安定的には高得点を取り難い科目であろう。ということは100点満点で70点を超える点数を取れていたとしても、もっと勉強して80点あるいは90点を取ろうという計画をたてるのは無理があるのだ。
もちろん結果として取れる場合もあるだろうが、たとえば記述の多い問題では少しずつ減点されることも多いだろうから、いくら自信があってもそこまでの高得点を期待してはいけないのである。それよりも他のまだ点数が伸びていない科目に力を注いだほうが、全体としてはより高い得点を安定して得られる可能性が大きい。
得意科目をより完ぺきに仕上げ、それにより不得意科目で失った得点を補うという戦略は確かにあると思う。しかし得点は高くなればなるほど伸びにくくなるものであるから、いくら得意科目であっても限界はある。
受験生は自分の得意な科目に時間を割きたがる傾向があるが、こういった「完ぺき主義」に足をすくわれないように注意する必要がある。それよりも苦手な科目やまだまだ点数が拾える科目を、バランス良く伸ばすことが大切だ。
冷静に考えれば、当然のことだが「苦手科目=これ以上伸びない」という意識があるためか、科目間バランスをあまり考えない受験生が意外に多い。残された時間で最大の効果を上げるためには、「学習の効率」ということを第一に考えていくことが大切であると思う。