2022/03/09

小中学校の学習指導に関する調査2021

調査の背景・目的

 2020年度は、新型コロナウイルス感染症による臨時休校が学校教育に大きな影響を与えました。それに対して、感染の拡大がなかなか収まらない中で始まった2021年度は、GIGAスクール構想(学校での高速通信ネットワークと1人1台端末の整備)が前倒しで導入されました。まさに「GIGA元年」と言えます。
 このような環境変化の中で、ベネッセ教育総合研究所では、この8月末から9月中旬にかけて、全国の公立小中学校の教員を対象に、GIGA元年での学校・教員の指導の実態と教員の意識を把握することを目的に調査を行いました。
 この調査の実施にあたっては、平時よりさらに忙しい中で、たくさんの先生方からご回答いただきました。心から感謝を申し上げます。このページには、調査結果をまとめたダイジェスト版を掲載しています。先生方の教育実践にぜひ役に立てていただけたらと考えています。

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調査の概要

●調査テーマ

GIGA元年における小中学校の学習指導の実態と教員の意識

●調査方法

郵送にてご依頼した調査。WEBで回答する質問紙調査

●調査時期

2021年8月末~9月中旬

●調査対象

全国の公立の小学校・中学校の教員
【小学校】ご協力いただいた学校 737校、教員 2,125名
【中学校】ご協力いただいた学校 719校、教員 2,264名
*小学校は、学級担任をしている教員、中学校は、国語・社会・数学・理科・外国語のいずれかを担当している教員を調査依頼対象としている。

●調査項目

授業方法/小学校における外国語の指導と評価/中学校における定期試験の出題と内容/授業でのICT機器の活用/宿題の実態/学校端末の家庭学習での活用/学習履歴の活用/1人1台端末の教員の指導や子どもの学習にとっての効果と影響/GIGA構想の実現度/GIGA構想の導入による学校教育への影響など

●調査監修・協力・企画・分析メンバー

【調査監修】
耳塚 寛明 青山学院大学 コミュニティ人間科学部・学部特任教授

【企画・分析】
岡部 悟志 ベネッセ教育総合研究所主任研究員
邵  勤風 同研究所主任研究員
木村 治生 同研究所主席研究員
朝永 昌孝 同研究所研究員

ダイジェスト版の詳細

目次

本調査の意義・調査概要・・・p2
基本属性 ・・・p3
  • 1 新学習指導要領の指導実態
    1-1 小学校の授業実態・・・p4
    1-2 中学校の授業実態・・・p5
    1-3 小学校における外国語の指導と評価・・・p6
    1-4 中学校における定期試験の出題と内容・・・p7
    2 家庭学習指導の実態
    2-1 小学校の宿題の状況 ・・・p8
    2-2 中学校の宿題の状況・・・p9
    3 ICT 機器の活用実態と今後
    3-1 小学校の授業におけるICT機器の活用 ・・・p10
    3-2 中学校の授業におけるICT機器の活用・・・p11
    3-3 小学校の家庭学習におけるICT機器の活用・・・p12
    3-4 中学校の家庭学習におけるICT機器の活用・・・p13
    3-5 家庭学習で活用できない理由と今後・・・p14
    3-6 学習履歴の活用実態・・・p15
    3-7 教員が捉えるGIGAスクール構想の実現度・・・p16
    3-8 GIGAスクール構想を推進するための条件整備・・・p17
    4 教員が捉えるGIGAの影響と効果
    4-1 子どもの学習にとっての影響と効果・・・p18
    4-2 各学力層の子どもにとっての学習効果・・・p19
    4-3 教員の指導にとっての影響と効果・・・p20
    4-4 ICT機器の活用と新学習指導要領の指導との関連・・・p21
    5 「GIGA導入」による学校教育への影響
    5-1 10年後の教室で使われている学びの道具・・・p22
     5-2 学校教育の役割や子どもの学びの変化・・・p23

集計表