中学校の種類について(大学付属校・系列校もしくは進学校など)【中学受験の基礎知識】

私立中学校のなかには、大学を併設している学校もあります。
それらは併設する大学に無試験あるいは有利な条件で進学することができます。

大学を併設する学校にもいくつかのタイプがあります。

中高大一貫校と呼ばれる学校では、ほぼ全員が卒業と同時に併設の大学に進学します。
このタイプの学校には、人気大学の付属中学校が多く、中学受験の時点で大学までの一貫教育を受けることを目的にする受験生がほとんどです。

大学受験の必要がない分、クラブ活動に打ち込めたり、より教養的な学習に時間が使えたり……というメリットがありますが、併設大学に希望する学部がない場合もある、併設大学に入学するよりも中学校から入るほうが難しくなる……などのデメリットもあります。

同じ大学併設校でも、併設大学への進学を保険としながら、他大学への進学を目指す大学付属の進学校もあります。
このタイプの学校はそれほど多くありませんが、内部推薦権を保持したまま外部の大学に挑戦できるのは大きな魅力となっています。

最後に、大学併設校でありながらほとんどの生徒が他大学へ進学する学校もあります。
このタイプの学校は、中高の人気が大学の人気をはるかにしのぐ学校に多く見られます。

それでも併設大学をもたない進学校との違いはあり、大学と連携した教育が比較的容易に行えたり、大学のもつ施設設備が利用できたり、というメリットもあります。

また、併設の大学をもたないけれども、教育提携することにより付属校と同じように内部推薦で提携大学に進学できる学校もあります。

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