推薦入試、AO入試【大学受験の基礎知識】

指定校推薦・公募制推薦・AO(アドミッション・オフィス)入試、これらは学力試験で合否を判定する一般入試(国公立では2次試験・独自試験)に対して、特別選抜と呼ばれます。
基本的には学力試験を行わず、高校の評定と、面接や小論文などによる人物評価、志望動機、学部・学科に対する適性、入学後の意欲などを見て行われる選抜です。
また高校での特別活動、部活動等でのすぐれた実績を積極的に評価しようという側面ももちます。

選考の実施時期・定員について、AO入試には定めがありませんが、推薦では11月以降・定員の50%までと決められています。

推薦には指定校推薦と公募制推薦(自己推薦とも言う)とがあります。
指定校推薦は、大学が高校を指定し、評定が大学の定めた基準を満たしていれば、校長の推薦する決められた人数を面接と作文のみで選考するもの。
推薦を受けた生徒は選考に通れば入学しなければなりません。
公募制推薦は、学校長の推薦を必要とせず、基準となる評定平均値を満足していれば誰でも自由に応募できます。
選考は主に面接・小論文で行われますが、大学によっては教科の基礎的な力を見る適性検査を行うところもあります。
指定校推薦やAO入試は原則として専願制ですが、公募制推薦では他大学との併願を認めるケースが多くなっています。

AO入試は出願の条件は公募制とほとんど変わりませんが、選考方法がさらに緻密となり、選考のための面接の回数も多く、その期間も長いのが特徴です。
選考には教員を含むアドミッション・オフィスが専属であたり、時間をかけきめ細かく、ていねいな選考を行うというのが本来の主旨。
各大学とも、アドミッションポリシーを理解し、入学する学部・学科に適性を持ち、高い意欲をもつ、いわばその大学・学部で将来中核となって活躍するような学生の獲得を目的としていて、定員もそれほど多くはありません。

具体的にはまずエントリーを受け付け、事前に書類による審査を行うというのが一般的です。
書類審査を経た後に出願を受け付け、その段階から再び書類による選考、面接による選考が行なわれます。
大学・学部によっては、模擬授業や高大連携講座を行い、そこでの取り組みを選考の材料にする場合もあります。

1990(平成2)年度に慶応義塾湘南藤沢キャンパスで始められたのが最初で、近年になって急激に多くの大学で行われるようになりました。2007(平成19)年度入試では国公立でも49大学120学部で行われています。

特別選抜は学力試験を行わないのが本来のあり方ですが、国立では、推薦入試、AO入試であってもセンター試験を課しているところが多くみられます。

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