神奈川はキリスト系女子校、東京は伝統校が復調[中学受験]

受験生増をとらえて「人気上昇」とすると、今年の入試では女子校や男子校にいわゆる人気上昇校が増えたようだ。
なかでも女子校は、神奈川の捜真女学校中学部、聖セシリア女子中学校、東京西南部の玉川聖学院中等部、恵泉女学園中学校、さらには東京中心部の山脇学園中学校、東京女学館中学校などが人気となった。つまり神奈川とその近辺ではキリスト教系女子校が人気で、都心では伝統校が復調したようだ。

そのことから理解されるとおり、この今年度の受験熱の高まりに対して、受験生なりに合格校獲得策としてネームバリューもあり内容的にも昨日今日の学校にはない良さの感じられるこれらの学校に注目した、ということではないかとする解釈が生まれる。

その真偽はともかく、東京、神奈川の古くからある私立校のよってきたる精神文化に注目が集まることは喜ばしいことに違いない。その一方で、桜蔭中学校をけって宝仙学園中学校共学部「理数インター」に進学するとか吉祥女子中学校をけって白梅学園清修中学校に進学する生徒がいたらしい。古くからあった学校が新しい革袋をつくって新しい酒を入れるように学校を始めているケースで、そこにかけてみようと考えてみるかたもいるのである。来年の入試はその最も影響する人口増減率が4%だそうなので、今年よりややゆるむ、とはいえ、一昨年より多い。
従って入りにくさはそう変わらないと考えておくべきだろう。ちなみに再来年以降、現在の小1までは例年の公立小6人口を100とすると98くらいで推移するから、むしろまた少し厳しくなるという展望をもつべきだろう。従って学校選びを早め、十分準備をして試験に臨みたい。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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