引きやすい!意味がすぐ分かる!中学生にぴったりな英和辞典の選び方

ほとんどの人が中学生になってはじめて英語を教科として学んでいることと思います。長年「中学生の英語学習にぴったりな辞書」をテーマに英語の辞書を作り続けてきた、株式会社ベネッセコーポレーション 中学生商品開発部 英語課の山田裕子さんに、英和辞典(英語→日本語)を選ぶコツについて聞いてきました。


「引きやすい」「探しやすい」かどうか

 まず辞書というのは、使い手が誰かによって、作りも全然違ってくるものです。中学生のみなさんであれば、中学生が使いやすいもの、中学生の期待に応えられるものを目指して作られた辞書を使ったほうが、学習がはかどると思います。私たちベネッセは、実際に中学生を教えている先生方のご意見やご感想を集めながら作っています。

 

特に、中学校で初めて英語の辞書を使うという人が圧倒的に多いはずなので、まずは「引きやすい」ことが一番大事です。探したい言葉がすぐに見つかる辞書が、中学生にとっていい辞書です。

 

 

見出し語が、同じ大きさ・同じ色で書かれているか

 辞書で項目として出している言葉のことを「見出し語」といいます。使いやすい辞書というのは、「見出し語」がどれかはっきりとわかる仕様だといえます。なぜなら、先生方からのご意見、ご感想の中で目立ったのは、「探している見出し語を見落としてしまう生徒がいる」ということで、その原因は見出し語の大きさや色がわかりにくかったからです。

 

重要な見出し語だけを大きくしたり、太くしたり、赤で書いたりして強調している辞書もありますが、そんなふうに強弱をつけたせいで、見落としてしまう中学生も多いのだということが分かりました。

 

「見出し語は 同じ大きさ 同じ色」。ぴったりな辞書を選ぶポイントとしてとても大事なことなので、五七五の標語にしてみました。

 

 

意味がどこに書いてあるか

 見出し語を探し出せたら、その言葉の日本語の意味を探しますよね。でも、「意味がどこに書いてあるの?」「いっぱい説明が書いてあるけれど、どれが意味なの?」と、困ったことはありませんか?

 

辞書によっては、見出し語の周りに[発音注意]とか[比較]とか、その単語の特徴や性質についての説明がいっぱい書いてあります。それも作り手が親切に、たくさんの情報を入れてくれているのだろうと思いますが、英語の辞書を初めて使う中学生にとっては、かえって混乱の元になりかねません。

 

見出し語のすぐ次、すぐ下など、分かりやすい場所に意味が書いてある辞書を選ぶとよいでしょう。

 

 

ベネッセ『challenge 中学英和辞典』の特徴

●全ページにA〜Zのインデックスを表示しています。自分が今めくっているページがどのへんなのか、探している見出し語とどのぐらい近いのかが分かります。

 

●見出し語の大きさと色を統一しています。全体のレイアウトもスッキリしているので、「探している見出し語が見つからない」という中学生の悩みを、大きく解消しています。

 

●makeやtakeやgetやhave など、意味や使い方がたくさんある動詞は、スペースをたくさん取って詳しく説明しています。前置詞や助動詞なども同様です。

 

 


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