中学生の子どものために、どんな英語辞書を与えたらいい?

中学生にふさわしい英語の辞書とは、どんなものでしょう。お子さまのための辞書選びを考える保護者のかたに向けて、長年「中学生の英語学習にぴったりな辞書」をテーマに英語の辞書を作り続けてきた、株式会社ベネッセコーポレーション 中学生商品開発部 英語課の山田裕子さんがQ&A形式でアドバイスします。


Q.単語の意味は教科書にも載っているので、辞書は必要ない?

 中学校での教科書を使った英語授業の勉強は、辞書なしでもできそうに見えます。しかし辞書を使うという行為をすっとばしてしまうと、「勉強の仕方」を勉強できません。高校生になって、英語の授業の質がグッと上がったとき、「辞書が使えない」ことは、つまずく原因になりやすいです。

 

 

Q.どうせ高校でも使うなら、最初から高校生用を買ってもいい?

 あまりおすすめしません。なぜなら、まず情報が多ければ多いほど、目的の見出し語が見つけにくくなるからです。それだけではなく、見出し語の説明文、例文の長さと分かりやすさ、全体のレイアウトなど、中学生向けにカスタマイズされたものをお買い求めいただくほうがいいと思います。もし、お子さまご本人が、「これじゃ物足りないよ」と思うぐらいに英語の勉強が好きで得意になったら、それは喜ぶべきことです。高校生用に買い替えて、自分のレベルをさらに高めていただけたらいいのです。

 

 

Q.イラストなどはたくさんあったほうがいい?

 もちろん、あったほうがいいと思います。ですが、中学生向けの辞書は、ふんだんに使っていますので、「選ぶ理由」として特に大きな差はつかないでしょう。

 

 

Q.兄・姉のおさがりや、中古でもいい?

 おすすめできません。辞書は常に最新のものを与えてあげてください。世の中が変われば新しい言葉も生まれます。教科書も数年に一度改訂されます。ベネッセは、教科書に合わせて辞書も改訂しています。「ある単語が、教科書に載っているのに辞書に載っていない」という事態は、避けてあげたほうがいいでしょう。極端かもしれませんが、お父さんお母さんの世代が使っていた辞書には、きっと「携帯電話」も「自動改札」も載っていないはずです。できれば、値段よりも「新鮮さ」「使いやすさ」を優先して選んであげてほしいと思います。新品の場合でしたら、高い安いといっても数百円の違いしかありません。

 

 

Q.親のすすめる辞書と、子ども本人の好みが違ったら?

 親御さんのすすめる理由に、何をもってお子さまの学習に役立つのかという理由が明確であれば、そう説明してあげたうえで話し合ってほしいと思います。一方、お子さまは理屈よりも、第一印象で決めたいと思うかもしれません。お子さま本人が「絶対これがいい」と、ワクワクしている様子ならば、本人の気に入ったものをお求めいただくのがいいと思います。そもそも辞書に愛着を持つということ自体、お子さまの学習意欲が高まるチャンスです。いやいや買わされた辞書は、なかなか使いたがらないかもしれません。

 

そして、お子さま本人が気に入って買った辞書だとしても、使い始めてから「やっぱりこれじゃ物足りない」「もっと勉強しやすい辞書に変えたい」と言ってきたら、お子さまの学習意欲や学習力に、いい変化が訪れたんだと理解して、買い替えてあげていただきたいと思います。「辞書選びに失敗した」と気づいたお子さまが、失敗を引きずったまま中学3年間を過ごすのはもったいないですね。

 

 

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