日本人は英語が苦手?そんなことはありません!

「将来、英語は必ず必要になるよ」と周りの大人に言われても、「英語が自分の人生にどんな影響を持つのか、今ひとつよくわからない……」。それが大半の中学生のリアルな気持ちだと思います。そんな中学生に向けて、株式会社ベネッセコーポレーション 国内英語カンパニー 企画開発課・吉川幸課長が、「英語を学ぶとこんなにいいことがある!」というお話をしてくださいました。


ワールドカップ取材現場の「英語力」

 あるサッカー・ジャーナリストから聞いた話です。ワールドカップなどの国際大会には、世界各国からジャーナリストが集まります。大会主催者からのお知らせや、各国チームの記者会見などは、だいたい英語で行われるそうです。また、記者席や原稿執筆部屋で、各国のジャーナリスト同士が情報交換するときも、英語を使うことが多いといいます。たとえば、日本人と中国人、ドイツ人、ブラジル人がサッカー談義をかわそうと思ったら、4者ともに母語ではない英語を使って会話をするのです。

 

私に話をしてくれたサッカー・ジャーナリストは、「そのような場では、完ぺきじゃなくてもいいから、とにかく英語で話してみることが大事」だと力説します。「文法が合っていなくても構わない。単語が思いつかなくて言葉に詰まっても構わない。“自分が何を言おうとしているのか”さえ伝えられれば、あとはお互いに“理解してあげよう”という気持ちがはたらく」のだそうです。

 

 

必要な勇気は、たったひとつ

 そのような場で必要な勇気は、たったひとつ。最初に「あなた、英語はできますか?」と話しかけられたときに、堂々と「YES!」と言うこと。相手も完ぺきな英語を聞きたいわけじゃないんです。目の前で繰り広げられた素晴らしいプレーについての意見や感想、その選手について知っている情報などを話し合うことが目的だからです。

 

しかし、そこで「YES」と言いたがらない人が日本人には多いような気がすると、そのサッカー・ジャーナリストは感じています。「他国の記者の中には、正直、僕より英語が下手だなと思う人もいるんです。それでも彼ら彼女らは、恥ずかしがらずに、いろんな国の記者や選手たちに話しかけていますよ」。

 

 

「英語力」のハードルを上げすぎないで

 このエピソードからくみ取れるのは、「日本人って、英語力のハードルを、勝手に高く設定しているんじゃないの?」ということです。英語を母語とする人(ネイティブ・スピーカー)と同等レベルの英語を使いこなせなくても、英語でコミュニケーションを取ることはできます。大事なのは自分の考えを持ち、話し、そして伝え合うこと。自分の考えを言いっぱなしではいけませんが、言って、相手の話も聞いて、話を展開させることは、普通の日本人にも十分可能です。もし、みなさんに「あなたは英語ができますか?」と聞かれるときが来たら、勇気を持って「YES!」と言ってみてください。そして、自分の知っているレベルの単語を使いこなして、堂々と英語を話し、伝え合ってほしいと思います。

 

 

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