外国人とおしゃべりしたい! 中学英語でどこまで通じる?

実は、中学3年間で学ぶ英語だけで、かなりコミュニケーションが図れることを知っていますか? 「高校や大学に進学したら、留学をしてみたい」「英語を使って仕事をしたい」と考える中学生のみなさんも多いと思います。実際に、中学英語がどのくらい英語圏の国々で通用するのか、知りたいところですよね。そこで、ご自身も留学経験を持つ、ベネッセ 高校事業部で留学支援を担当している池田実乃氏に話を聞きました。

 

 


中学英語で日常会話は十分できる

中学3年間で学ぶ、単語と文法で十分に基本的な会話ができると思います。不定詞や現在完了、関係代名詞など中学校で学んだ表現が使いこなせると、かなり長い文章を作ったり、自然な言い回しができたりするようになります。

 

例えば、誰かと話をしていて、「わかった?」と表現するときは、

Have you got it?

という表現を使うことがあります。これは、現在完了を使っていますね。

 

「〜しなければならない」のときも、

I must 〜.

以外にも、

I have got to do 〜.

という言い回しを、非常によく使います。

 

現在完了はテストでもよく出題されるものですが、日常会話でも頻繁に使う表現であるということを、覚えておいた方がいいと思います。

 

また、「Let"s 〜.」を言い換えて「Shall we 〜?」という表現もよく使います。

高校受験でよく出題されるような、助動詞の連語への書き換えもしっかりと勉強しておくと将来、役に立つはずです。つまり、中学生のときに学ぶ英文法は、使わないものがないくらい、どれも重要なものなのです。

 

基礎がしっかりしていれば、ある程度の会話、読み書きが、かなりのレベルでできると思います。高校英語では、その応用が主になってきます。だから実は、高3までの英語をしっかり身につけていれば、英語の論文に挑戦できるレベルまで達する、と自信を持ってもいいと思いますよ。

 

 

さらに英語を磨くために

単語をたくさん覚えたい人にアドバイスしているのは、逆の単語で表現することです。例えば、違うという意味の「different」が思い出せないときに「not the same」(同じではない)という単語を使えば、相手に伝わりますね。難しい単語を使わなくても、似た単語で表現してみようとか、別の単語の別の表現を使ってみようとか、反対の意味のある単語を使ってみようとか、アイデア次第で様々な表現ができるのです。英英辞典を使って知らない単語を調べてみるのもいいでしょう。簡単な言葉でわからない言葉を説明してくれる、最高のテキストになりますよ。いろいろと工夫を重ねていくことで、単語の力も伸びますし、表現の幅も広がるのでいいですね。

 

また、留学をして帰ってきた人が「英語は結構通じたけれど、自分の中に意見がなかった」と、よく言っているのを聞きます。例えば、留学先のクラスメートと何かについて議論をするときに、「自分は何も言えなかった」と、自分の意見を求められたときに言うことができなくて、悔しい思いをすることもよくあります。英語はわかるけど伝えられない、ではさびしいですよね。

 

そこで、伝えたいことも一緒に考えながら、勉強の目標を立てておくと成功すると思います。中学英語は土台です。伝える練習をコツコツしていただければ、と思います。もちろん、文法や語彙なども大事なことです。しかし、その先にある、英語を使って何をしたいかをいつも目標にしていくことで、どんな海外の人ともきちんと伝えられる人になれると思いますよ。

 

言語は伝えるためのツールでしかありません。言語は、毎日使っていればできるようになるものなのです。わたしたちが日本語に毎日ふれて、使えているように、英語もコツコツ毎日やってみてくださいね。その先に大きな世界が広がっていますよ。

 

 

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