お子さまが将来、英語をどのくらい使えるとよい?

一番身近な検定試験は「英検」

これまでに子どもに英語の検定試験を受けさせたことがあるか、あれば、どのような試験を受けさせたのか、そして理由について聞きました。

【図5 今までにお子さまに英語の検定試験を受験させたことはありますか?】
今までにお子さまに英語の検定試験を受験させたことはありますか?

【図6 どのような検定試験でしたか? あてはまるものすべてを選択してください】
どのような検定試験でしたか? あてはまるものすべてを選択してください

【図7 英語の検定試験を受験させた理由で近いものをひとつ選択してください】
英語の検定試験を受験させた理由で近いものをひとつ選択してください

これまでに子どもに英語の検定試験を受けさせたことがある保護者は、22.7%でした。今回の調査にご協力くださった保護者の子どもは、そのおよそ9割が中学3年生以下ですので、検定試験を受けるのはまだこれからのことと考えている家庭が多いようです。
なお、実際に検定試験を受けさせた保護者に、どんな試験だったのかをたずねたところ、英検(実用英語技能検定)がおよそ8割と圧倒的な多さでした。現在英検は、英語を習い始めたばかりの人(中学1年生程度)を対象にした5級試験から用意されていますが、小学校の英語活動で初めて英語に触れた子どもを対象にしているのが児童英検です。ブロンズ・シルバー・ゴールドの三つのグレードで試験が行われており、この児童英検を受けさせた保護者も22.9%に上りました。
検定試験を受けさせた理由は「学習のモチベーションアップのため」が33.9%と最も多く、次いで「英語の上達のため」「入学試験で有利になるので」と続きます。また、「学校で受験が必須となっている」というケースも目立ちました。

アジアの言語への保護者の関心もアップ!

最後に、子どもに英語以外で親しんでほしい言語、使えるとよいと思う言語についてたずねました。

【図8 お子さまに英語以外で、親しんでほしい、使えるとよい、とお考えの言語がありましたら、いくつでも選んでください】
お子さまに英語以外で、親しんでほしい、使えるとよい、とお考えの言語がありましたら、いくつでも選んでください

一番多かったのは「中国語」で、回答者963人の48.2%になりました。理由を聞くと「これから一番仕事などで関わりそうなのが中国」「世界人口の25%以上の人が使っている言語であり、世界に目を向けるのであれば英語と同様以上に必要な言語だと思う」など、経済の発展を背景にした国際社会における中国の重要性の高まりを指摘する声が目立ちました。また、同じアジアの言語である韓国語も高い支持を集めましたが、「隣の国だから」「今後重要になる」といった使えると役立つからという実利的な理由が目立ちました。一方、やはり高い支持を得たフランス語は、公用語として、また第二外国語として親しんだ保護者も少なくないことから、「旅行や趣味に役立つから」「なんとなく好き」という声が多く挙がりました。

国際化が進み、英語をはじめ日本語以外の言語を使う人たちとコミュニケーションすることが、今後、ますます日常の風景として定着してくるでしょう。入試で生かせる、ビジネスに役立つなど、外国語を学ぶ理由はさまざまですが、外国語ができることで多くの人と交流することができ、自分の世界を大きく広げることができるという楽しさは格別なものではないでしょうか。英語を学ぶすべての子どもたちが、外国語を学ぶ楽しさに気付き、そしてずっと忘れないでいるように、大人である私たちはサポートしていきたいものです。

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