漢字が苦手なお子さんにおすすめ! 家族で遊べる漢字あわせカードゲーム【おうちで知育工作】
漢字は、「へん」「つくり」「かんむり」「たれ」などさまざまな「部首」で構成されています。たとえば、「へん」の一つである「さんずい」の漢字には「池」「泳」「河」「港」「洋」「湖」「潮」など、水に関連するものが多いことを知ると、理解がいっそう深まります。
漢字学習は積み重ねが大切です。ただし、やみくもにくり返して書くだけでは、単調で飽きやすく、なかなか覚えられない場合が少なくありません。
漢字の「かたち」や「よみ」を楽しみながら覚えられる、この「漢字あわせカードゲーム」を通して、ぜひお子さんが漢字に興味を持つきっかけをつくってみてください。
先日、家で宿題をしていた小学3年生の息子。
この日の宿題は2年生の漢字の復習テストでした。
丸付けをしてみると……うーん、3割くらいの漢字を忘れている様子。確かにここ最近、あまり漢字や、文章を書く機会がなかったからなぁ……。忘れてしまうよね。
「日記を書いてみたら?」「毎日少しずつ、漢字の予習や復習してみない?」とすすめても、「えー、宿題以外の勉強はちょっと……。」と乗り気でない様子。何か楽しく、漢字に触れる機会を作れないものか。
そこで試行錯誤の末、今回ご紹介するカードゲームを考えてみました。スピードも競いながら漢字に触れられるので、大人対子どもでもなかなか楽しめます。お子さんの既に習った漢字で制作すると、漢字の苦手な子でも無理なくゲームを楽しむことができると思います。漢字が得意なお子さんには、どんどん先の学年の漢字も足してあげてくださいね。
用意するもの
画用紙(スケッチブック等の厚紙でもOK)
色紙や折り紙(あれば)
・使うもの
定規
はさみ
フェルトペンや鉛筆
カラーペンや色鉛筆
作り方
1. 画用紙を3cm×6cmに切り抜いたものを、30枚ほど作り、カードを制作します。今回は、3年生までに習う漢字を対象にしてみました。対象とする漢字の中から、5つの「へん」を選び、カードに書きます。(各学年で習う漢字は、教科書・漢字辞典・漢和辞典で確認できます)。「へん」の下には「きへん」「にんべん」などの「へん」の名称を書きます。「へん」以外のカードと見分けやすくするため、「へん」のカードはカラーペンで囲いましょう。これで「『へん』カード」の出来上がりです。
2. それぞれの「へん」に対応する「右側のパーツ」を教科書などで調べてカードに書きます。まずは5つ選んでカードにしてみましょう。
3. 「カード置き場」を作ります。10cm四方くらいの大きさに切り取った、色紙や折り紙に(ない場合は画用紙でも大丈夫です)写真のように6cm四方の正方形を描き、中心に線を引きます。左が「『へん』カード」を置くスペース、右が「へん」に対応する「右側のパーツ」を置くスペースです。
遊び方
1. 「カード置き場」をプレイヤーの中心に置き、傍らに「『へん』カード」を置きます。もう片側にシャッフルした「右側のパーツ」のカードを、すべて裏側にしてまとめて置きます。
2. それでは、ゲームスタート! プレイヤーのうち一人が、「『右側のパーツ』カード」をめくり、「カード置き場」の右の四角に置きます。「木」が出ましたね。ここからは早いもの勝ち! 出された「右側のパーツ」に合う「『へん』カード」を選んで、カード置き場に置きましょう。
3. 「はい! これ!」読み方は?「はやし!」正解です!
正しく読めれば、この時「カード置き場」にある「右側のパーツ」のカードがもらえます!
このようにして、最後に手元にある「右側のパーツ」が一番多い人が勝ちです!
4. 次のカードに移りましょう。この「右側のパーツ」に合う漢字は……!?
5. 「『いとへん』に似てるねー!」確かに! でも、この組み合わせは見たこと無いね……!?
6. 「わかった! にんべんで『かかり』!」正解!
7. 次は「主」のカード。
8.「これも、にんべんで『すむ』!」その調子!
9. あれ、また「主」のカードが出てきましたね……!? 間違えて2枚作っちゃった?
10. いやいや!「『きへん』とあわせて、「はしら」だね!」
住と柱、「右側のパーツ」は同じだったんだね!
このように、漢字についていろいろな発見をしながら、ゲームを楽しんでくださいね。
さぁ、カードを一番多く集められるのは誰かな……!?
漢字辞典をそばに置いて遊べば、学びがもっと深まる
漢字あわせカードゲームで遊ぶときには、漢字辞典や漢和辞典をそばに置いておいて「この『へん』が使われている漢字はほかにどんなものがあるかな?」と親子で調べてみるのもおすすめです。
時間と手間はかかりますが、漢字の意味や成り立ちを深く理解でき、その漢字を使った熟語などの知識も広がるため、漢字の知識だけではなく、国語力のアップにつながります。
参照:
【おすすめの国語勉強法】漢字を無理なく覚える5つのコツ
https://benesse.jp/kyouiku/201511/20151106-3.html
漢字の書き順は「共通するパーツ」や「例外的な書き順」を正しく覚えるのがコツ
https://benesse.jp/kyouiku/201703/20170322-2.html
【1・2年生のまちがえやすい漢字ランキング】まちがえやすいあの漢字!
https://benesse.jp/kyouiku/201609/20160929-2.html
【3・4年生のまちがえやすい漢字ランキング】細かいところでミスをしがちなあの漢字!
https://benesse.jp/kyouiku/201609/20160930-1.html
【5・6年生のまちがえやすい漢字ベスト5】同音異字のあの漢字!
https://benesse.jp/kyouiku/201609/20160930-2.html