「勉強が大嫌い!」と言うわが子に勉強の楽しさを教える3つの方法【小学校高学年】
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勉強が嫌いな理由は、「わからない」「つまらない」「興味がない」などが考えられます。逆に、「わかった」「できた」という体験ができると、「おもしろい」「楽しい」と感じられ、勉強に対して前向きになれるのではないでしょうか。
嫌いな勉強でも、お子さまが「やってみよう!」と思え、少しでも勉強を楽しく感じられるようなきっかけづくりについてお伝えしたいと思います。
(赤ペン先生 吉田)
① 子どもの好きなことと結びつける
最初から「やりたくない」「嫌だ」という気持ちが強いと、その気持ちが邪魔をして、問題を読む気にならない、読んでも頭に入ってこないという現象が起こりやすいと思います。
でも、自分の興味のあることに関係があれば、問題を読む気になれるのではないでしょうか。
どのお子さまにも好きなことはあるはずです。その好きなことと勉強を関連づけて、お子さまができそうなことから始めてみてはいかがでしょう。
お子さまが好きな漫画やゲーム、アニメ、スポーツなど何でもよいので、それらに絡めた問題にするのです。漢字や算数の文章問題などは、特に絡めやすいと思います。既存の問題の登場人物や言葉などを置き換えるだけでも、興味をもてるはずです。問題をきちんと読んで、順序立てて考えることができれば解けることのほうが多いものです。
その際、もしわからなかったとしても、責めたりせず、「こんなに難しいことをやっているんだね」「いっしょに考えてみようか」などとお子さまに寄り添った声かけをすると、お子さまは安心して、問題を解こうという気持ちを持続することができます。
また、子どもが前向きに勉強に取り組めるようにするためには、言葉のアシストも大切です。「頭の中ではわかっているね」「きみならきっとできるよ!」「これができたら、こっちもできるよ!」これらは、私が「赤ペン先生の問題」の指導でも使っている声かけです。
こういった励ましで、「がんばったらできた!」という成功体験を積んでいくと「やればできる!」という自信になります。問題を解けることのおもしろさや達成感をもつことができたら、勉強がだんだん楽しくなっていくのではないでしょうか。
② 子どもの好奇心を生かそう!
子どもは本来、知的好奇心が旺盛です。小さいころは、「なぜ? なぜ?」の連発でおうちのかたを困らせることもあったのではないでしょうか。
それが、いつしか「勉強しなさい!」と言われる受け身の立場になってしまったことも、勉強嫌いの原因の一つになっているように思います。
子どもの、興味のあることへの好奇心や探究心のエネルギーは莫大です。知りたくて得た知識はずっと記憶に残ります。ちょっと遠回りのようにも思えますが、机の勉強から離れ、お子さまの好奇心を刺激しながら、知識を増やしてみてはいかがでしょう。
それには、日常生活の中で、お子さまが興味をもてるように、おうちのかたが、さまざまな情報にふれる機会を提供することがポイントです。
一緒に歴史や生態に関する番組を観たり、目に入りやすいところに、日本地図や世界地図を貼ったり、辞書や図鑑などを手に取りやすいところに置いて、調べたいときにすぐ調べられるようにしたりするのもよいと思います。学習漫画から入るのもいいですね。クイズやパズルが好きなお子さまでしたら、ゲーム感覚でできるような方法をとるのも効果的です。
「知っている」「見たことがある」というのは、子どもにとって、アドバンテージになります。それが引き金となり、「もっと知りたい」という気持ちが強くなっていけば、どんどん知識が増えていくでしょう。それが、学校の勉強にもきっと役立つはずです。
③ 簡単な目標を子ども自身が設定する
勉強も目標がないと、なかなかやる気にはなれないものです。まずは、お子さまができそうな簡単なことを目標にしてみましょう。その際、おうちのかたは相談役に徹し、決めるのはあくまでお子さまです。
たとえば、「計算テストで○点をとる。そのためには、まず、ドリルを毎日○ページする」などと具体的に決めます。漢字や計算は続けることで、必ず成果が出てきますので、お子さまの達成感を得やすいです。
算数は嫌いだけど、国語は好きというお子さまでしたら、漢字検定などに挑戦してみてもよいと思います。親子で一緒に受けると、さらに励みになりますね。目に見える形での成果は効果絶大です。たとえうまくいかなかったとしても、がんばったことは、大きな自信になります。
たとえば、「野球の選手になりたい」という夢なら、「大リーグに行くには、英語も話せたほうがいいね」「美容師になりたい」という夢なら、「いろいろなお客さまと話をするためには、いろいろな知識が必要だね。言葉の意味がわからなかったら困るから、まずは、国語の勉強をしっかりしておくといいと思うよ」などと教えると、勉強に対して前向きになるきっかけになるのではないでしょうか。
まとめ & 実践 TIPS
子どもは一人ひとりちがいます。そして、これから、いろいろな出会いや経験を重ねながら、変化、成長していきます。
わが家の子どもも勉強が大嫌いでしたが、やりたいことが見つかったことがきっかけで、心理学に目覚め、本をたくさん読むようになりました。私にとっては、奇跡ともいえるようなできごとでした。目的の達成のために、勉強が必要だと本気で思うことができれば、子どもは、自ら学ぶようになります。今はなかなか勉強を好きになれなくても、長い目で見ることも大切だと思います。
煮詰まったときは、焦らず、お子さまのことを俯瞰的にとらえてみてください。お子さまの中に《原石》が見えるはずです。そして、どのお子さまも、必ず、輝ける日が訪れます。
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