「予期せぬ収入減」にどう備える!?大事なのは「家計・働き方・家族」の3つだった
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世界的な感染症の蔓延や家族の病気、自然災害など、さまざまな要因で生活が一変し、急な収入減で厳しい家計状態に陥る確率は誰しもゼロではありません。
予期せぬ収入減のリスクに対して必要なのはやはり「備え」です。今回は、備えるメリットと、家計管理・働き方・家族の3つの視点から、具体的な収入減への備え方を紹介します。
本当に「備え」って必要?
今起きていないことを考え、備えることに「少し億劫だな……」と感じるかたもいらっしゃるでしょう。家族みんなが健康で仕事も順調、収入も安定しているという状況が続けばよいのですが、仕事や家庭に何かが絶対に起こらないとは言い難い世の中です。
「備え」の一番の理由は、「あの時備えておけば……」という後悔をなくすことです。
お子さまがいらっしゃるご家庭では、収入減によって日々の生活や進路にも影響がでる可能性があります。家計の変化で希望する道を諦めさせないためにも、収入減への備えが大切です。
備えることで、今よりもっと安心できる生活につながっていきますよ。
【家計管理】家計における3つの備え
それでは、具体的な備え方について見ていきましょう。
まずは、家計管理における備えとして以下の3つが挙げられます。
1. 緊急予備資金を貯める
2.ボーナスに頼らない家計づくり
3.収入の範囲内で生活する
一つずつ見てみましょう。
1.緊急予備資金を貯める
まず備えておきたいのが「緊急予備資金」。
緊急予備資金とは、教育資金や老後資金などの貯蓄とは別に、不測の事態に備えて貯めておく資金のことです。
必要額は家庭によって異なりますが、6か月から1年分の生活費を準備しておくと安心です。
緊急予備資金は、普段は出し入れしない銀行口座などに入れておきましょう。収入が減ってしまい、家計が回らなくなった場合は、緊急予備資金に頼ることで、ピンチを切り抜けることができます。
2.ボーナスに頼らない家計づくり
次にお伝えしたいのが、「ボーナスに頼らない家計づくり」です。
会社員がもらえるボーナスは業績に左右されることが多く、業績悪化によりもらえる金額が減ったりなくなったりすることもあります。
「毎月の生活費が足りなくなるとボーナスから補てんすることが当たり前になっている」
「ボーナス払いで住宅ローンやクレジットカードを利用している」
という、ボーナスに依存した家計では、ボーナスが減ると家計が回らなくなる可能性があります。ボーナス依存を脱却するためには、住宅ローンのボーナス払いをやめ、予算の範囲内で生活する習慣をつくっておくことです。
3.収入の範囲内で生活する
最後は、生活費を手取り月収の範囲内に収めることです。
先ほどお伝えしたとおり、ボーナスに依存した家計は予期せぬ収入減で家計が不安定になります。そこで、生活費を手取り月収の範囲内に抑える手順をご紹介します。
STEP 1:手取り収入を知る(給与明細もしくは給与が入金された通帳を確認するだけでOK)
STEP 2:家賃または住宅ローン額、光熱費、月々の学費や習い事、貯蓄など固定費を把握
STEP 3:手取り収入から固定費を引いて、残りの金額で生活する
まず、生活費とは、光熱費や家賃、住宅ローン、月々の学費や習い事費など、生活にかかるお金全般を指します。知りたいのは、毎月必ずかかる固定費。自動車税や保険料など年間一括払いのものはかかる費用を12か月で割り、月々の生活費に加えておきましょう。
手取り収入から固定費を引いた残りのお金で、食費や日用品費、娯楽費などの変動費をまかないます。
もしまかなうのが厳しい場合、固定費・変動費のどこかの支出が、収入に見合っていないのかもしれません。どの支出にお金をかけ、どこを削るのかはご家庭によってさまざまなので、夫婦間または家族内でよく話し合いましょう。
ちなみに、旅行やお祝い事などは特別費として、手取り年収内に収まっていたらOKです。
【働き方】働き方における2つの備え
収入減で困らないためには、
・収入アップを目指す
・子育てしやすい働き方を考える
の2点が必要です。それぞれ見てみましょう。
収入アップを目指す
現在の収入をアップさせることは、予期せぬ収入減が起こったとしても、ダメージを和らげることができ、備えにつながります。主な収入アップの方法として挙げられるのは「キャリアアップ」と「副業」です。
「自身の持つスキルをさらに磨いて社内で昇進・昇給する」または「今より条件がよい企業に転職する」など、どこを伸ばし・変えれば収入アップが見込めるか、まずは情報収集から始めてみてくださいね。
勤務先で副業が許可されているなら、副業を始めるのもおすすめです。本業と違う収入源を持つことで、リスクを分散させることができます。現在は、副業マッチングサービスなども数多くあるので、ご自身の経験やスキルにあった副業も簡単に探すことができるでしょう。
副業のハードルが高い場合は、アンケートモニターなど隙間時間に場所を問わずできるものから始めてみるのも、一つの手です。
これからお仕事探しをするなら……子育てしやすい働き方を考える
これから職を探すというかたは、収入だけでなく、続けやすくて子育て理解度の高い会社を選ぶことも大切です。
たとえば
・子どもの病欠や休校の際に有給が利用できるか
・リモートワークが可能か
・子育てに理解のある職場かどうか
などの視点からも企業を見極めましょう。
とはいえ、自ら「子育てに理解のある職場かどうか」を見極めるのは難しいことです。
その場合は、マザーズハローワークを利用するのも一つの手。マザーズハローワークでは、子育てと両立しやすい企業や支援の紹介が行われています。
【家族】家族・夫婦間での備え
「子どもの急な病気」「親の介護」など、仕事を休まなくてはならない状況は、どのご家庭にも起こりうるでしょう。不測の事態への備えは、夫婦で話し合いながら対策を考えることが何より重要です。
お子さまの病気や親の介護などで、どちらか一方ばかりが会社を休んでしまうと、「有給を使い切ってしまい収入減になる」「責任のあるポジションに就かせてもらえず収入アップできない」などのリスクにつながりかねません。
たとえば、お子さまの急な病気の対応で考えられる夫婦の対応策は……
・大事な会議や出張など、お互いに仕事のスケジュールを把握し、休めるほうが休む
・午前と午後に分かれ、交代で休みを取る
・病児保育を活用する
などが考えられます。
お子さまの付き添いに限らず、夫婦で話し合いながら協力体制をあらかじめ整えておくことで、不測の事態への備えにつなげましょう。
まとめ & 実践 TIPS
一時的な収入減で、家計が厳しい状態に陥る確率はゼロではありません。予期せぬ収入減に対応するためにはやはり「備え」が必要です。当コラムでご紹介した家計・働き方・家族での備えを参考にすることはもちろん、その都度、夫婦や家族で気軽に話し合えるような環境づくりも進めていきましょう。
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