夏休みの自由研究 テーマ選びやこだわりポイントは?
小学生の夏休みの宿題といえば、自由研究。テーマ選びやレポートのスタイルなど親子にとって悩ましい課題がいろいろ。しかし、自由研究には、子どもの力を伸ばす要素がつまっているのです。好奇心や探究心、自立心や思考力など。やり遂げることで達成感も生まれます。これまで自由研究の経験がある方々に、取り組んだことがあるテーマや、こだわったポイントなど自由研究についてアンケートを実施しました。
自由研究のテーマで人気は工作
自由研究のテーマ選び、悩んだ記憶がある人も多いのでは。自由研究経験者の方々にアンケートで、どのようなテーマを選んでいたかをうかがいました。トップは、「工作」。約4割の方がテーマに選んでいました。ついで、「観察」、「実験」。
傾向的に、「工作」は、小学校低学年が多く、好奇心や探究心が生まれる高学年になると「観察」や「実験」をテーマに選ぶことが多いようです。
テーマの選び方は、「インターネットで情報収集」が25%と全体の4分の1を占めています。また「博物館や科学館のイベント」を参考にしたり、子ども同士が「友達と相談」して決めるという回答も。自由研究は、子どもが興味を持って、楽しく取り組めることが重要。子どもが好きなことをテーマに選べば、研究もぐっとはかどりそうですね。
テーマ選びで人気の工作は頑張れば一日でできるものもあるかもしれませんが、「観察」となると、一日では終わりません。夏休みのどのくらいの期間、自由研究に取り組んでいたのでしょうか。
「観察」に限りませんが、自由研究の準備を始めた時期について聞いてみると、「夏休みに入ったころ」「夏休み中盤」が多く、みなさん比較的余裕を持って取り組んでこられたようです。1ヵ月半~半月ほどかけてじっくりと向き合うようです。観察することで、さまざまな気づきや、その気づきについて疑問を持ったり、調べたりすることが、子どもの自主性や探究心、好奇心を高めます。一朝一夕では得られない貴重な体験かもしれません。時間のある夏休みにこそ育ててあげたい力ではないでしょうか。
自分でやることにこだわり
自由研究を保護者が手伝うという話も聞きますが、経験者の方々に自由研究をやるときのポイントやこだわりを訊ねたところ、「すべて自分で行った」が31%でした。自分でやることの意味はいろいろあります。自由研究で子どもの力を伸ばすためには、やはり自分でやるということがポイントになってきます。
自由研究の保護者の関わりを聞いたところ、「実行の際の助言・手助け」がもっとも多く41%でした。また、「作品・レポート作成時の助言・手助け」は18%。「テーマの選定」は16%。
もし保護者が自由研究に関わる場合は、子どもがテーマ選びに悩んでいたら助け舟を出してあげる、または危険な実験をする際、見守ってあげるくらいがよさそうです。自由研究で大切にしたいのは、子どもの自主性です。子どもが自主的に動くことで自主性は養われます。
この夏の自由研究では、一歩引いて、子どもが取り組む様子を見守ってあげる姿勢でのぞんでみては? そうすることで、子どもの学ぶ意欲がより高まるかもしれません。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年6月1日~2015年6月15日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:3,655人