博物館・美術館の「バーチャル・ツアー」5選 「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」や恐竜の化石などが無料で見られる!【国内・海外】
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ここ数年でVR(バーチャル・リアリティ、拡張現実)やインターネットでの動画配信などのコンテンツが充実し、自宅にいながらにして様々な楽しみ方ができるようになりました。今回はお子さまの興味づけや学習に役立ちそうな博物館や美術館などの「バーチャル・ツアー」についてご紹介します。(記事中の情報は2021年4月現在のものです)。
「バーチャル・ツアー」は新しい形の体験学習
ここ数年でVR(バーチャル・リアリティ、仮想現実)とよばれる、ゴーグルなどを装着して360度の視界を疑似体験できるコンテンツが充実してきていますが、位置情報を使ったゲームなどにみられる実際の風景と架空のキャラクターを融合させるAR(拡張現実感)、さらにデジタル地図上に撮影した風景写真を連動させるグーグルストリートビューなども含めると、もはやデジタルを使った仮想体験も体験学習の一つと考えてよいのではと思います。
そこで今回は小中学生だけでなく、保護者の方も一緒に楽しみながら学べる、おすすめの「バーチャル・ツアー」をご紹介します。
恐竜の化石、名画をじっくり見られる「バーチャル・ツアー」
教科書の写真に載っている絵画や彫刻を、現地に行って実物でみると、そのサイズに驚くことがあります。美術品に限らず、博物館の展示品なども、実物をみることでいろいろな気づきや感動が得られます。しかし実際に美術館や博物館に行くとなると、交通手段や開いている時間、さらに混んでいる時期だと入場制限や立ち止まって見る時間の限定などさまざまな制約があります。
その点「バーチャル・ツアー」ができる美術館や博物館の場合、住んでいる場所や時間に関係なく、拡大したり見る角度を変えたりなど好きなようにみることができます。国内の博物館・美術館の「バーチャル・ツアー」で特におすすめなのが次の3館です。
国立科学博物館:恐竜の化石標本や動物のはく製など
国立西洋美術館:モネの「睡蓮」などの名画や彫刻
東京国立博物館:国宝となっている絵画や彫刻など
なお国立科学博物館や国立西洋美術館などは、ミュージアムショップも「バーチャル・ツアー」で見られるので、ウィンドーショッピングも楽しめます。
写真:国立科学博物館(上野/東京都)
海外美術館への「バーチャル・ツアー」
このような「バーチャル・ツアー」は国内だけでなく海外の有名博物館・美術館でも行えます。たとえば「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」のあるフランスのルーヴル美術館や、システィナ礼拝堂の天井画のあるヴァチカン美術館などがあげられます。海外の有名な美術館や博物館の場合、大規模で館内を移動するだけでもとても時間がかかったり、混み合っていて近寄って見られなかったり、などの制約がありますが、「バーチャル・ツアー」なら見たい作品だけを好きなように見られるメリットがあります。そしてこれらのサイトは英語などの外国語で書かれているため、語学の勉強もかねて「バーチャル・ツアー」をしてみるとよいかもしれません。
ルーヴル美術館(フランス):「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」など
ヴァチカン美術館(ヴァチカン市国):システィナ礼拝堂の天井画など
まとめ & 実践 TIPS
自宅で気軽に楽しめる「バーチャル・ツアー」は新しい形の体験学習として、お子さまの興味・関心が広がるきっかけになるかと思います。時間のとれるときに「バーチャル・ツアー」でじっくり下見をしてから、機会があれば現地に赴いて本物に触れてみてはいかがでしょうか。
写真:ルーヴル美術館(パリ/フランス)
国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/VR/
国立西洋美術館
https://artsandculture.google.com/partner/the-national-museum-of-western-art
東京国立博物館
https://artsandculture.google.com/partner/tokyo-national-museum
ルーヴル博物館
https://www.louvre.fr/en/online-tours#virtual-tours
ヴァチカン美術館
https://www.museivaticani.va/content/museivaticani/en/collezioni/musei/tour-virtuali-elenco.1.html
株式会社プランディット 社会課 十河(そごう)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの社会(地歴公民)の教材編集を担当。
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