中学受験をめざす4年生と5年生、3学期に好スタートを切るための冬休みの過ごし方
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塾通いを始めて1年あるいは2年が経ってある程度慣れてきた4年生と5年生。3学期からの受験勉強に弾みをつけるためには、どのように冬休みを過ごせばよいのか、森上教育研究所がお伝えします。
4年生は一通り復習を行ったら好きな分野の深掘りを
勉強が簡単な時期なので親子で楽しく
冬休みの過ごし方は、塾通い1年目の4年生と2年目の5年生とではかなり違ってきます。まず4年生の場合は、まだ勉強の内容が簡単ですし、これまでの学習範囲もそれほど広くありませんので、早い時期に一通り復習を終わらせましょう。わからない部分があった場合も親御さんが十分教えきれる内容ですから、わからないところを残さないようしっかりと復習しておきましょう。
復習が終わったら、ぜひお子さんが好きな勉強の分野に関係することについて親子で深掘りしてみましょう。たとえば算数が好きなお子さんであればパズルを一緒にやってみるのもいいですし、理科の化学分野が好きであれば化学分野の実験に挑戦してみるのもいいですね。勉強にまだ余裕がある時期ですので遊びの延長で楽しみながら勉強への興味や意欲をかきたてられるようなことに冬休みの時間を使ってみましょう。
5年生は不得意分野の補強と勉強へのモチベーションアップを
これまでの勉強内容の棚卸しと弱点補強で3学期に備える
5年生の冬休みはこれまでの勉強を振り返って不得意部分はどこなのか棚卸しを行い、不得意部分の補強を行っておくことが大事です。5年生のこの時期は1年以上塾で勉強してきて差が付いてくる時期です。さらに、5年生の3学期になると学習内容がこれまでよりぐっと難しくなり、学習量も大幅に増加します。冬休みのうちにわからないところを補強しておくと、3学期からの受験勉強がスムーズにスタートできます。
冬期講習がある日は、その日に習ったことの復習はその日のうちに必ずすませておきます。ただ、5年生の場合は冬期講習は6年生とは違って半日で終わるでしょうから、冬期講習の復習をすませた残りの時間のうち3時間程度を使って、不得意部分を中心にこれまでの復習を行うといいでしょう。
また、冬期講習で3学期からの学習内容を扱っている場合はよいのですが、扱っていない場合は3学期に習う単元を少し先取りしておくとスムーズに3学期からの勉強に入れます。簡単でもよいので親御さんが少し教えておいてあげて、お子さんが「面白そうだな」と3学期からの勉強に期待が持てるようにしてあげるとよいでしょう。
時間が取れない場合は不得意分野得意分野の確認を
なかなかお子さんのやる気が出ない、親御さんも時間が取れないという場合は不得意な部分がどこかを一緒に確認しておくだけでも、今後の学習の指針になります。塾で受けるテストや模試の正答率の表を確認して、正答率50%以上で多くの人が正解できる問題でお子さんが間違っていればそこは不得意だといえます。そうして不得意部分はどこかを見極めましょう。
さらに、得意な教科や分野はどこかについてもお子さんに確認しましょう。そして歴史が好きな子であれば歴史の話、算数が得意であれば幾何の話など、お子さんの得意な勉強分野に関連する話をして、勉強の面白さに気付かせる時間も作れると、今後難しくなっていく受験勉強を続けるモチベーションにつながります。
年末年始も4年生、5年生であれば勉強漬けにせずしっかり楽しんで構いません。ただ、5年生の場合はそろそろ勉強のペースができてきているころですので、何日もまったく勉強しない日を入れてしまうとだれてしまいます。大晦日と元旦くらいは1日中遊んでも、2日くらいからは勉強時間を入れていくようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
4年生の場合は、一通り復習を終わらせた後に好きな勉強の分野について親子で深掘りするなど、勉強を楽しむことができれば十分です。5年生の場合はこれまでの勉強を振り返って不得意部分はどこなのか棚卸しを行い、不得意部分の補強を行うことが大事です。冬期講習の復習と併せて、不得意部分を中心に復習を行っておきましょう。さらに得意な勉強分野に関連する話もして今後の受験勉強のモチベーションアップにつなげましょう。
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