新1年生になる我が子、授業をちゃんと座って聞けるか心配…入学準備として家庭ですぐできる3つのこと
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元気いっぱい、駆け回っている可愛いわが子。今までは幸せな気持ちでほほえましく眺めていたのに、小学校入学までのカウントダウンを意識した途端、その有り余る元気さに、ふと不安を感じてしまうことがあると思います。
この子が40分間、座って授業を聞いていられるとは・・・全くもって思えない・・・。
でもご安心を。「子どもたちの集中力は10分が限界です。」私の子どもが一年生のとき、担任の先生は、こう断言されました。「だから学校では、様々な工夫を取り入れて授業を行っています。」と。
大切なのは「40分座っている」ことではなく、「興味をもって授業に参加する」ことではないでしょうか。そのための準備は、これからでも十分に可能です。ご家庭の中で今すぐ始められる、3つの取り組みをご紹介したいと思います。
(赤ペン先生 河原)
この記事のポイント
1.自分のことはできるだけ自分で
昨日までしていなかったことを「じゃ、今日から自分で」とはいかないので、少しずつ少しずつ、ゆっくり手を離し、お子さまが自分自身でできることを増やしていきましょう。
いちばんのおすすめは、幼稚園・保育園に行く前・帰った後のルーティンを一人でやれるようになることです。朝、着替えて必要な物を自分でバッグに入れる。帰ってきたら、お弁当箱、ハンカチなどをバッグから出し、必要であれば連絡帳や手紙をおうちの人に渡す・・・などなど。学校生活に欠かせない「自立」の意識を育てるのに、最適な日課であると思います。
2.家の中での役割を増やす
これまでしていたお手伝いよりも少しだけ難易度が高く、また家族から大いに感謝されるものをあえてやってもらいましょう。単発のお手伝いでもよいと思います。
責任をもって何かに取り組み、その結果まわりの人に喜んでもらえたという経験は「自分は必要とされている」という意識を育てます。小学生になってから、クラスの中でどのように行動しどのような役割を果たしたらよいか、自分で判断できるようになると思うのです。
3.「考え、伝える」場面を設ける
ご家庭での会話の中で、「〇〇はどう思う?」「なぜそう思うの?」と問いかけ、お子さまが思ったことや考えた理由を口に出して表現する機会を、意識的に増やすとよいでしょう。
うまく説明できなかったとしても、「なるほどね~」と受け止めます。「考えて、伝えて、受け止めてもらった!」とお子さまが感じることが大切です。「今日の夜ご飯、何が食べたい?」「それはどうして?」ちょっとしたやり取りの中で、お子さまの「考え、表現する」回路は開かれ、学校での「主体的」な学びへとつながっていきます。
まとめ & 実践 TIPS
これらはすべて、お子さまが自分に自信をもてるようにするための取り組みです。
自信は心の余裕となり、先生の話、友達の話、周りの状況を落ち着いて把握し、興味をもって「自覚的に」40分間の授業に参加することができるようになります。
「もうすぐ小学生だから」とは言わずに始めるのがコツでしょう。楽しく飛びはねているうちに、いつの間にかひょいっとステップを登ってしまった・・・そんな感じで、お子さまが気負わず、ごく自然に小学校生活をスタートできたら、それが一番であると思います。
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