社会の資料の読み取りが苦手な小学生・・・問題演習だけでは克服できないので注意!

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社会が苦手な小学生は意外と多いもの。特に、グラフや表から何が読み取れるかを問う問題に苦手意識を抱える子どもが多いようです。
しかし、社会は宿題になることも、教科書を持ち帰ることも少ないため、保護者が気づかないことも多いため要注意! 資料の読み取りの苦手克服へのアプローチ方法をご紹介します。

この記事のポイント

教わる機会は少ない一方で、中学受験での出題は増加傾向に!

苦手な小学生が多い社会の資料読み取り問題。どのような問題かご存知でしょうか?

たとえば、ある市の年間のゴミの量や、リサイクル率、ゴミ処理にかかった費用などの表やグラフ、ゴミ出しルールのポスターといった複数の資料が提示されて、何が言えるか正しいものを選ぶといった問題です。

1つの表やグラフだけでなく、複数の資料が提示されるため、何をどの資料から読み取ればいいのか混乱する子どもが多い傾向にあります。

このような問題は、複数の視点や思考プロセスが求められるため、学校のテストだけでなく、思考力を問う中学受験でも出題が増加傾向にあります。

しかしながら、学校でも塾でも算数と国語の勉強が中心となるため、社会の資料の読み取りをしっかり教わる機会は少ないのが現状です。

また、資料の読み取りの方法が身についていないうちに、苦手だからと問題演習ばかりしていても効果は薄いため、家庭での適切なフォローが必須となります。

苦手な子は細かな数値にとらわれて、全体傾向をとらえていない!

社会の資料の読み取りが苦手な子どもは、細部にこだわって全体傾向がおさえられない傾向にあります。細かな数字やピンポイントのデータにとらわれて、次のようなことをつかみきれていません。

・そもそも何のグラフか
・縦軸と横軸は何か
・最大値と最小値は何か
・大きな変化があったところはどこか

資料の読み取りで大切なのは、全体からフォーカスして傾向を押さえたうえで、1つひとつを読み解いていくということ。俯瞰的・大局的に全体傾向をつかんだうえで、詳細を見るという鳥の目と虫の目の使い分けがコツです。そのためにはトレーニングで慣れていくことが必要となります。

問題演習ではなく、資料を見てわかること、気づいたことを列挙する練習を

複数の資料を読み取るためには、鳥の目で俯瞰し、虫の目で詳細を押さえることが必要ですが、いきなりできるようになるものではありません。では、具体的にどのようなトレーニングを積んでいけばいいのでしょうか?

まずは、資料を見てわかること、気づくことを書き出す練習から始めましょう。その際、できるだけたくさんの項目を挙げてもらうことが読み取りに慣れるコツです。

もし、子どもが戸惑っているようなら、ヒントとしていくつかの視点を示してあげましょう。「何のグラフかな?」「一番多かったのはいつかな?」「一番変化しているのはどこかな?」などフォローをすることで、資料を読み解く視点を体得することができます。

資料からわかること、気づくことを列挙したあとは、そこから何が言えるか、どんなことが考えられるかを話し合ってみましょう。

たとえば「2015年にゴミの量が急に減っているから、何か市で対策をしたのかもしれない。その年のリサイクル率もみてみよう」といった話し合いができると、探偵が謎解きをしているようで楽しさも感じられることでしょう。

保護者と一緒に資料の読み取りのプロセス、読み取りからの解釈のプロセスを体感することで、自分の中にもアプローチの型を取り入れることができるようになるはずです。これは、問題演習で答えから逆アプローチをして、該当資料を見るだけでは決して得られることのできないものです。

まとめ & 実践 TIPS

算数・国語の学習が中心になりがちな小学校では、気づかないうちに社会が苦手となっていることも多いものです。その中でも、資料読み取りは練習量が必要なため、家庭でのフォローが必須。いきなり問題演習を繰り返すのでなく、資料の全体傾向を押さえたうえで細部を押さえるという鳥の目・虫の目の使い分けのトレーニングから始めていきましょう。

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