ケアレスミスが減らない小学生……親の言動がミス防止の阻害となっているかも?
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「またケアレスミスしてる……」返却されたお子さんのテストを見て、ため息をついていませんか? なかなかケアレスミスが減らないのだとすれば、保護者の言動にも課題があるのかも。ケアレスミスをなくし、テストで着実に得点していくための方法を考えていきましょう。
小学生に多い3大ケアレスミスとは
わかっているはずなのに、答え方を間違えて失点。ケアレスミスは、何とももったいないものですよね。「本当はわかっているから」といってみたところで、ミスはミス。ケアレスミスはゼロにしていきたいものです。
まずは、小学生によくある3大ケアレスミスを知っておきましょう。
●単位や記号の書き忘れ
計算も答えも合っているのに「cm」や「kg」といった単位を書き忘れてしまったり、漢字の送りがなを書き忘れてしまったりといったものです。
「答えは合ってるから」と子どもも大きな問題と思わないケースもありますが、それはNG。「単位が違うと、全く別のものになってしまうよ。cmとmでは長さも全然違うでしょう」などと声をかけ、意識づけをすることが必要です。
●設問の読み間違え
「間違っているものを選びなさい」と言われているのに、合っているものを答えてしまったり、「記号で答えなさい」と言われているのに文章で答えてしまったりなど、問題文や設問文を読み間違えてしまうケースもあります。
子どもは、問題を読み流していることが多いもの。「宿題でやったあの問題と同じに違いない」などと思い込んでしまいがちです。問題のパターンはいくつもあるものです。必ず何が問われているのかを確認するように言い聞かせましょう。
答え方を指示している部分に線を引いて、間違えないように意識づけをすることも有効です。
●問題の解き忘れ
問題があるのに気づかず、空欄のまま提出してしまうというケースもあります。穴埋め問題などで起こることが多いようです。
こういった場合は、見直しの方法を伝えてあげましょう。「答えが合っているかの前に、全ての問題を解いているか確認しよう」と伝えるとよいでしょう。
ケアレスミスをした子どもへの「NGな声かけ」と「OKな声かけ」
ケアレスミスを減らせるよう、子どもに意識づけていくためには、保護者の声かけが重要です。でも、子どものやる気をそぐNG対応もあるので注意していきましょう。
一番やってはいけないのが、ミスをあげつらうこと。「こんなおバカなミスしてどうするの!」「あー、もったいない」など責め立てられてしまっては、お子さまも反発心を覚えたり、やる気を失ってしまったりします。
また「ちゃんと問題文を読みなさい」「見直ししなさい」と言うだけなのもNG。言っていることは正しいのですが、「そんなのわかってるってば!」「やってるけど間違えちゃったんだよ」と子どももモヤモヤしてしまいます。
大切なのは、前向きな注意をすること。「ここまではできていたんだね。ということは、ちゃんと理解して答えを出せているんだよ。でも、理解できていることを伝えるには、正しい答え方をしないと伝わらないよね」といった話し方ができると良いでしょう。
また「テストの時間内だと、つい焦ってしまうよね。家でも時間を計って練習してみようか」と誘ってみるのも有効です。テスト形式に慣れることで、ケアレスミスを減らしていくことができるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
ケアレスミスには、3つのパターンがあります。お子さんに多いのは、どのパターンのミスかを把握し、適切な声かけをしていけるといいですね。ミスを責めたり、注意するだけでなく、「答え方を聞いてるところに線を引くといいよ」とやり方を教えたり、家でもテスト形式でトレーニングをしてみることで、ケアレスミスをゼロに近づけていくサポートをしましょう。
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