親の時代とこんなに違う! 小学生の通信簿の変化を知っていますか?

小学校の通信簿は、保護者の時代と変化しているってご存知でしたか? 「私のもらっていた通信簿はこうだったから」との思い込みで、お子さまに声かけをしていたら要注意! 今の時代の通信簿の特徴について知ることで、子どもの意欲を引き出す効果的なコミュニケーションができるようにしていきましょう。

この記事のポイント

小学校の通信簿ってどんなもの?

文部科学省によると、通信簿・通知表とは「一般に児童生徒の学校における学習や生活の状況を定期的に保護者に連絡することにより,学校と家庭が協力して児童生徒の教育にあたろうとする目的で作成」されているものです。※1

「学校と家庭が協力して児童の教育にあたる」とある通り、通信簿を元に家庭でも適切なアドバイスや声かけが求められます。

一般に通知表の評価は、3段階や5段階。◎○△と記号を用いるもの、321と数字を用いるもの、ABCとアルファベットを用いるものなど、学校や学年によって示し方はバリエーションがあります。
3段階や5段階評価というのは、保護者の時代も同様であったことが多いものですが、現行の通信簿の具体的な変化点はどのようなことなのでしょうか。

保護者の時代の通信簿との変化ポイント

保護者の時代の通信簿との変化ポイントは、2点あります。
まず1点目は、相対評価ではなく絶対評価という点です。保護者の時代には、相対評価であったため、◎をつけられる生徒の人数や割合が定められていました。
しかし、小中学校では2002年の学習指導要領改訂で「絶対評価」へと変更されました。これにより、各学校で定められた基準に基づいて評価が行われることとなったのです。そのため、仮に最高評価の◎等がつけられているからといって、クラスの上位数人に該当しているとは限らないこととなります。

2点目は、科目ごとの評価項目が増えているという点です。昔のように1教科1評定というわけではありません。たとえば、算数であれば「(算数への)関心・意欲・態度」「数学的な考え方」「数量や図形についての表現・処理」「知識・理解」の4つの項目に分けられます。
これらは、2020年度よりスタートした新学習指導要領の「個別の知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」にも対応したものとなっています。※2

通信簿の見方と子どもへの声かけ法

保護者の時代とは変化した通信簿は、どのように活用していけばいいのでしょうか。まず、大前提として大切なのは評価の数で一喜一憂するのはNGということ。最高評価の数がいくつあったかや、最低評価がいくつついたかという数だけに縛られるのは、本質的ではありません。

・今、できていることは何か
・現状、改善すべきことは何か

をとらえ、振り返りをすること、そして次に向けて何をしていくべきかの計画を立てる機会としましょう。
その際、保護者の時代と違い、評価項目が詳しくわけられた現在の通信簿は役立つものとなります。
たとえば、「数学的な考え方」や「知識・理解」は◎なのに、「関心・意欲・態度」がそうではなかったとしたら、「算数をしっかり理解できているのはすごいね。家でもドリルを頑張っていたもんね。でも、宿題を忘れることが多かったのが反省点かもしれないね。次の学期は気をつけて、◎がつくように頑張ろう」といった声かけができます。
このような声かけをする際には、良い点を褒めてから改善点を指摘するのがポイント。そうすれば、子ども自身が振り返り、改善のための計画を立てることができるようになるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

学習指導要領の改訂などを通して、通信簿は保護者の時代から変化しています。そのため、安易に「お母さんはこうだった」などと比較することのないようにしましょう。
大切なのは、通信簿を材料に学習のプロセスを振り返り、次への計画を立てていくということ。その際、保護者は子ども自身が気づいていない頑張りを指摘して褒めると、子どもの意欲に火をつけることができます。絶対評価で、保護者の時代より、細かく様々な観点から子どもの到達を示している通信簿をしっかりと活用していきましょう。

出典:
※1
文部科学省・平成29・30年改訂の学習指導要領下における学習評価に関するQ&A【令和元年11月5日時点】
https://www.mext.go.jp/content/1421956_2.pdf

※2
文部科学省・学習指導要領「生きる力」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

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